自分勝手な想像世界 The selfish imagination world

ここに見えられた皆さま。我がブログへようこそ。自分勝手に物語を書いたりしてます。アクションやサスペンス。恋愛、そして官能系とさまざまです。「私事」では日々思った事を日記形式で書いています。小説の他にも自分の趣味である映画やサッカーの事についても書いてます。リンクフリーですが、ご一報頂けると嬉しいです。

2月になりました。2018年。

日常(自分のブログや趣味など)

2018年になって早くも一カ月が過ぎました。
今年に入り、「Music of Life」が再開しましたが、最初は書く意欲が出てきましたが、何かと忙しくなり、またも書く頻度が減りましたね。一年の休載を経て話しが方向転換したので、自分も先がわからなくなっていった感じです。
もしかしたら途中で他の話しが書きたくなったら書くかもしれません。

ここずっと寒く、雪が頻繁に降ってます。自分の住んでるところは雪が降るのは一年に一度くらいのところですが、もう三回も雪が降っています。毎週降っている感じですね。雪が降ると色んなところで活動が滞ってしまいますので、早く落ち着いてほしいですね。

スポンサーサイト

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」42

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

ヤンキーチックな格好をしている少女、仁羅京香(にら きょうか)は木々が茂る森の中で待ち続けていた。

「わざわざ京都から来てもらって悪いわね」
京香が声のする方向へ振り向くと、“依頼人”が立っていた。
「うわあ、もうびっくりするんやんか」
京香は“依頼人”の出現に驚いた表情を見せる。“依頼人”は気配を消して、京香に近づいたのだ。

「悪いわね。習性だから」
“依頼人”は声にエフェクトをかけている。“依頼人”の自分の正体を悟らせないためだ。京香自身も“依頼人”の正体を知らないのである。

「いつもやったら直接会わず、コンタクターのおばはんから通信で連絡が来る筈やけどな」
「マネージャーとコンタクターは今は手が離せないわ。だから私が直接来たの。それに通信を使えば奴らに知られる可能性がある」
「だからこんな殺風景な森の中にしたと言う訳やな」
京香は感心した表情で周囲を見回す。

「時間がないから単刀直入に話すわ。ある人間に“休暇”を付与してほしい」
「夢ヶ丘高校絡みか?」
「そうよ」
「確か女子生徒が屋上から転落したとかニュースになっとるけど、ほんまはいじめでそないな事になったと裏ネットではそうなってるわ。やった奴らの顔写真とか出とるし、最終的にはクラス全員が関わったとも記載されてあったわ。担任の先生も一枚噛んでるみたいやな。だがその情報も消されかかってて、今は観れへんようになってるわ」
「閲覧できないように既に工作はしてある。今回ここまで大ごとにしまったのは私の責任よ。贖罪ではないけど、中途半端に人間の暗部を出した人間には、真の闇を与えないとね」
「誰に“休暇”を与えるかわからんけど、クラス全員とか言うんとちゃうやろな」
「いいえ。この人物よ。タブレットに既に送ってあるわ」
“依頼人”の言葉に、京香はタブレットを取り出して、画像をタップした。

京香はタブレットの画像を見て、口を開く。
「女子高生とその母親か。女子高生は樹里が喜びそうやな」
「標的は事件になった直後に悲壮感から学校を出て行ったわ。母親に連絡が行き、母親が説得して、一緒に警察署に行ったわ」
「警察に行ったんやったら、“休暇”を付与する必要ないんとちゃうか?」
京香は“依頼人”からの標的の情報を聞き、首を傾げる。

“依頼人”は更に続ける。
「この標的は警察署で事情聴取を受けるものの、転落事故の原因には積極的ではなかったと判断され、自宅に帰されたわ。実際そうだったからね。でも彼女を虐げたのは事実で、暴力はあまり使わなかったものの、ハラスメント絡みは多かったわ。言葉等の暴力では傷害罪の立件が難しいため、不起訴に終わる可能性が多い。勿論ネット等で写真とかは出るでしょうが、一時期的なものに終わるでしょうね」
「本人がどない思ってるかわからんけど、世間的には責任逃れと思われてもしゃあないって事やな。ええで。うちらがやっとくわ。で、どないな方法にすんねん?」
「二人とも遺体を献体に出して、行方不明と言う事にしてほしい。その後、住居も引き払い、荷物等も処分してほしいわ」
「なんか今回やる事多いなあ」
“依頼人”の数々の要求に、京香は苦い顔を浮かべる。

「今回は私達のサポートはないと思った方がいいわ」
「ちょー待てや。あんたらのサポートがなかったら、“仕事”がやりにくくなるわ」
「京香さん。私はこの社会に弾かれ、不適合者となった人々を使って、日常に潜む悪意を行う者達を抹殺してきたわ。貴方も知っての通り、一般的に精神に異常をきたしてる人間達ばかりだわ」
「確かにそやな。あたしも社会から疎外された人間や」
京香は“依頼人”の言葉に皮肉を込めて返す。

「貴方はその中でも殺し以外にも多方面で仕事をこなしてるわ」
「そりゃあんたらのおかげや。あんたらがおらんかったら捕まっとるか?殺されてるか?や」
「私達がいなくても貴方は十分にやっていけると思う。表の世界でも・・」
「今更表に出て、普通の暮らしがしたいなんて思わんで」
京香は“依頼人”の評価に否定して返す。

「私達は今大きな戦いをしようとしている。生き残れない可能性もある」
「あんたらおらんようになったら、あたしらどないしたらええねん。あたしにはあんたやおっさんやおばはんのようにはできひんで」
「別に私達のようにやる必要はないわ。貴方には貴方のやり方で仕事をやり遂げばいいだけ」
「あたしはともかくとしてな。他の人間はどないすんねん。樹里とか歯止めが効かんようになるで」
京香は納得せず反論を続ける。

「そうなる可能性は否めないわね。でも万が一私達に何かあっても、貴方達の事までは繋がりがないよう、常に細工してあるわ」
「それは知っとるわ。なんかでかい事やってるんやったら、あたしもそれに参加させてえや」
「人にはそれぞれ役割があるわ。私達は組織や団体と言う訳ではない。ただのネットワークよ。一人一人が独立してるわ。私やマネージャー、コンタクターはただやり方を導いてるだけに過ぎない。京香さんは個人としてやりやすいようにすればいいだけよ」
「そこまで言うならわかったわ。あんたの依頼、承諾するで。“依頼人”」
京香は”依頼人”の気持ちをくみ取り納得した。


「BLACK PARKA-ブラックパーカー-」の
仁羅京香が登場。


FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」41

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

誠良達が琴美に会いに行ってる最中、花蓮は黒いBMWの後部座席に乗っていた。舞子を虐げた事で夢富警察署で事情聴取を受けていたが、父、宗彦が手配したであろう弁護士が来て、警察署から釈放されたのだ。

BMWには運転手と花蓮の二人だけだ。ベンツは人気のない田園地域を緩やかに走行していた。
突如、黒塗りのワゴン車が猛スピードで後からに向かって走行して来る。
ワゴン車はBMWを向き去り、150mのところで停車した。

ワゴン車から赤い覆面をした人間が下りて来て、BMWの方に向かってくる。
「な、なんだあいつ」
運転手はそう言いながらスピードを緩めた。

次の瞬間、赤覆面はサイレンサー付きのハンドガンを撃ってくる。
それを見た運転手はスピードを上げるも、前輪の右のタイヤが撃ち抜かれ、BMWは大きくスピンして、溝にはまって停車した。

赤覆面はBMWに近づき、運転手のドアを開ける。
運転手は事故の衝撃で、意識が朦朧としてる中、赤覆面を見上げる。
「な、なんだ。お、お前は?」
運転手が赤覆面を睨みつけるも、赤覆面が素早い動きで、右胸をナイフで刺され、息絶える。

次に赤覆面は後部座席にいる花蓮の元に行き、後部座席の座席のドアを開けた。
花蓮は多少の怪我はあるものの、軽傷のようだ。
「私を殺しに来たの?」
花蓮は赤覆面に微笑を浮かべた。
赤覆面は無言で右手で花蓮にハンドガンを向け発砲した。
数分後、BMWに火が燃え上がった。

燃えあがるBMWを高台から見つめる一人の人間がいる。
全身黒ずくめの服装で、黒いフードを被り、顔は口元まで黒い布で覆われている。

そんな黒ずくめの人間に赤覆面が近づいてくる。
「見事なやり方ね。或者中文好吗?(それとも中国語の方がいいかしら?)」
「別に日本語でいいわ“依頼人(クライアント)”」
赤覆面は黒ずくめの人間の事を“依頼人”と呼んだ。

「この場を離れるわ“依頼人”。彼女は死んだ」
「そうね」
赤覆面と“依頼人”はその場を去った。

二人は赤覆面が乗って来たワゴン車に乗り込んだ。
赤覆面は覆面をめくり上げ、ニット帽の形にする。素顔は女性のようだ。
“依頼人”は後部座席に座り、赤覆面は運転席に座り、ワゴン車を発進させた。

“依頼人”が赤覆面に声をかける。
「すまないわね赤覆面(レッドフード)。後始末をお願いして」
「気にしないで。それが私の仕事よ」
「今回、堀本舞子をあんな状態まで追い込んだのは私のミスだった。音梨琴美が彼女を間接的に追い込み、その証拠をメディアを流す事で、神里泰伸や高城冷奈はその後始末に追われ、混乱状態に陥り、戦力や財力を分散させる狙いだった。でも音梨琴美が自責の念から、罪を告白し、失敗に終わった。私は堀本舞子を虐げる事を止めるよう彼女達に告げたが、あろうの事か、勝手に暴走した。その挙句に堀本舞子は危うい目に遭わせてしまった。私は正体が露見しないために、黙認する他なかった」
“依頼人”は悔やむように言った。

赤覆面が口を開く。
「それは楷真誠良達がいたからでしょ?」
「そうね。楷真誠良達も正体が露見されたくないがために、慎重になっていたけど、私の責任でもあるわ。私もまだまだ未熟ね。あの地区の人間のように人間の闇の部分を集って、恐ろしい部分が出たのに、今度は私のミスでそれが出てしまった」
「だからその連中に人間の真の闇を見せつけるんでしょ?」
「そうよ。まずは堀本舞子を虐げたグループの一人に“休暇”を付与する。これを“依頼”する人物はもう夢富に来てるわね?」
「ええ来てるわ」
「なら待ち合わせ場所をメールするわ」
“依頼人”はタブレットを持ち出し、その人物にメールを送った。一分後、了解の返信が届く。
”休暇”と言うのは、隠語で人生の永遠の休日と言う暗殺と言う意味だ。

“依頼人”はタブレットに記載されてる位置を赤覆面に見せた。
「赤覆面。この場所に向かって」
「明白了(了解)」
ワゴン車はその場所に向かった。

ワゴン車が着いたところは公園だった。ワゴン車を公園の駐車場に停車する。

“依頼人”はタブレットにその人物の携帯のGPSで位置を位置を探った。
「ここね」
居場所がわかった“依頼人”と赤覆面はワゴン車のエンジンを切り、降車した。

公園をしばらく歩くと、木々が茂ってて、人気が少ない場所に入る。

その中にヤンキーチックな格好をしている女性を発見した。
「いた。彼女だわ。赤覆面は正体を知られてないから、少し離れたところにいて」
「明白了(了解)」
赤覆面の返事を聞いた“依頼人”はその女性のところに歩いて行った。


遂に”依頼人”が登場。”依頼人”が会う人物は何者か?
赤覆面についてはある作品を読めばわかります。

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」40

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

水鳥が続ける。
「まあ楷真君達は知らないだろうけど、この計画には泰伸や冷奈。そして香港からチャイナホワイト率いる楊美鈴(ヤン メイリン)も絡んでいたわ。ミス張。貴方の義姉がね」
「私の姉さんが・・?」
「そうよ。貴方のお姉さんは貴方のお父さんの会社では、それなりの地位を持ち、黒社会(ヘイシャーホェイ)にも関係し、香港で起きるあらゆる案件の始末も行っている。今や父張龍星(チャン ロンシン)の跡を継いで、香港の“D”だもんね」
「え?グッピーってお姉さんいたの?お兄さんだと聞いたけど」
水鳥が美紅に姉の事を話し、香奈が意外そうな表情を浮かべる。

美紅が語り出す。
「美鈴姐姐(姉さん)は歳が離れてるし、血の繋がりはないの。事情はわからないけど、昔父が兄が生まれる前に養女にしたみたいなの。私と違って優秀だし、兄も姉の事は尊敬しているわ」
「お姉さんがどうであれ、私はグッピーが一番だよ」
「谢谢(ありがとう)。私も香奈が一番よ」
香奈の言葉に美紅は笑顔で返す。

水鳥が話しの続きを始める。
「楊美鈴はチャイナホワイトの連中と供に、私達がいる夕食会に乗りこんで来たわ。乗りこんで来た時は夕食会に参加してた親子達は既に殺したけどね。でもチャイナホワイトは目的のためなら手段を選ばないところがあるし、私達を暗殺するなら、その親子達の犠牲もやむなしと言う考え方だからね。まあ手間が省けたんじゃないかしら」
「よ、よくもそんな事を」
冷奈が感情的に水鳥に返す。

「こっちの方は人数少なくて不利だったけど、戦いは熾烈を極めたわ。でもチャイナホワイトの一人は犠牲になったけどね」
「そう。ケイティ。梁未麗(リャン ウェイリー)よ。当時私のところにいて、美鈴も優秀なエージェントだと言ってた」
冷奈の力ない言葉に、美紅も沈んだ表情を浮かべる。そんな美紅を察し、香奈は強く抱きしめる。

誠良が口を開く。
「ところでその中に“依頼人”はどうしたんだ?」
「“依頼人”はね。あいつらが踏み込む寸前に、そこを離れたわ。まあ連中も私達を叩く方を優先したから、追わなかったわ。それに連中は最後はなんとドローンでその場を爆破しようとしたからね」
「チャイナホワイトごとか?」
「ドローンの出撃は貴方のお父さんの命令だろうけど、実際に操作してたのはチャイナホワイトの連中よ。まああの連中は参加してた親子ごと殺すつもりだったかもしれないわね。うふふ」
「そうせざるを得ないかもしれないな。あんたらを生かしたら、今後それ以上の犠牲が出る。だから最小限に留める事にしたんだろ。それに人としての罪を犯してるから、組織の方針に合致してるし、犠牲にするには持ってこいと言う事だろうな」
誠良は唇を噛みながら語った。

「この件はそこが火事になって家族達は亡くなった事になった。夕食会の会場となったレストランは従業員の過重労働で問題でなりかけていたから、打ってつけの場所だったからね。それに一連の事件でその地区の人口は減ったわ。見えない部分の悪意で母娘を葬り去り、その見えない部分での治安の悪さに怯えた事でしょうね」
水鳥はその地区の事を淡々と語る。

誠良が“依頼人”の事を問い始める。
「“依頼人”はその母娘に関係のある人物か?」
「いいや。それは違う。その親子とは関係ないわよ。強いて言えば、生死の戦いを経験せずに、人の命を間接的、過失的とは言え、なんの力を持たない人間が命を奪った事が気に食わないんでしょうね。“依頼人”はそれをあの地区の連中に思い知らせたいと思ってたから」
「“依頼人”は誰だ?そこの事業に関係してる奴か?」
「事業に関係してる人物じゃないわ。強いて言えば、貴方達がいつも会ってる人物と言っていいかな」
「そいつは誰なんだ?」
「そんな事教えると思う。って言いたいけど、“依頼人”は直接貴方達に会いたいと言ってたわ。私達はここで貴方達を足止めする役目なのよ」
「“依頼人”は何をしてるんだ?」
「今回の件の後始末をやってるわ。その一部始終を見せてあげる」
水鳥はタブレットを操作して、誠良達のその画像を見せた。その画像は一台の車が燃えている画像だった。

誠良はその画像を見て口を開く。
「何だこれは?誰の車の画像だ」
「うふふ。この車には西寺花蓮が乗っていたわ。西寺花蓮は警察に任意の聴取を受けたけど、弁護士が来て保釈されたわ。でもそれが死へのロードの始まりだった。私の仲間が襲撃して、花蓮達もろとも暗殺したわ」
「ちょっと待て。あいつ親父さんが弁護士雇わないと言ってたぞ」
「私達が裏工作したのよ。世間にとったらお金持ちだから、裏で手を回してなかった事にしたと反感が出るだろうけど、実はその裏では暗殺するために工作って事ね」
「まさか・・今回関わった人間も・・」
「そうよ。貴方達が間倉さんと行動を供にし、そして音梨琴美に会いに来て、そして私達と会ってる間に、既に事が動いてるって事よ」
水鳥は笑みを浮かべながら、誠良達に語った。

誠良達はその事を聞き、苦い表情を浮かべる。


既に始まった「後始末」。
次回からはそれぞれのキャラの話しになります。

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」39

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

水鳥は誠良達にタブレットの動画を見せる。その動画は女性が涙を流しながら訴え続けていた。
『娘が何をしたって言うんですか?娘はまだ10歳なんですよ!娘の命を奪ったのが少年であっても、娘はもう帰って来ません!娘を返してください』
動画の女性は涙ながらに、娘の死を悼み、訴え続けている。
「まあ本来なら理不尽に殺された娘を嘆き、悲しみ、そして怒りを表現する悲哀の母親だけど、私から言わせると自分の事を棚に上げてよくこんな事言えるわ・・と思うわ」
水鳥の言動に周囲が凍りつく。

「でも私が何故、こういう事言うのがわかるわね?楷真君?」
「亡くなった少女は事故で死なせたグループの一人。そしてそのグループの女の子の母親。そして母親も抗議した母親を心理的に追い詰めたママ友の一人だからだ」
誠良は水鳥の問い、言動の理由を述べた。

「その通りよ。これは世間一般では一人の少女が行方不明となり、その二日後全裸で惨殺死体で見つかった。警察は捜査の結果、一人の男が浮上した。その男は18歳の少年。この少年は両親から厳格に育てられ、内向的な性格になった。小学校の時、女子にからかわれ、女性不信に陥り、以後親しい友人もできず、やがて幼少の女の子に興味を示す。高校は中高一貫校の進学校に通ってたが、ある日児童ポルノを手に持っていた事が警察に知られ、書類送検される事になり、密かに退学。しかし父親が有能な弁護士を雇った事で、不起訴となった。これが遠因となり両親は離婚。少年は母親に引き取られ、ますます内にこもり、ネットが自分の世界となる。そこで少年は大人の女性が自分で手に入らないと悟り、幼少の女の子に興味を持つようになる。そしてその少女に目をつけて、言葉巧みに自分の車に誘い、車を発進させ、森林の中で絞殺。そして全裸で捨てて遺棄」
「そのおかげで俺の仕事がなくなった」
水鳥の話を聞いて、誠良は沈んだ表情を浮かべる。

誠良が続ける。
「この少女。つまり島永陽菜は少女を虐げた主犯格だった。母親の絹子も。絹子は他の母親を巻き込み、少女の母親を追い詰めた。結果的に死に至らしめ、この事がマスコミに出さすと、つてを使い、その地区全体で封じ込めようとした。俺は表に出ないなら、その一家を破産させる工作をまゆと行おうとしたが、家を訪ねようとしたが、同時期に陽菜が行方不明となり、警察が自宅を訪れるようになったから、手を引かざるを得なかった。あんたの口ぶりだと、あんたらが仕組んだようだな?」
「そうよ」
誠良の問いに、水鳥は冷笑を浮かべながら、あっさりと返答した。

誠良が続ける。
「その事件は少年が母親も殺害し、警察が踏み込んだ時は少年は逃亡するも運転した車で事故を起こし、交通事故で死んだ。死後、警察の捜査で陽菜の体液、パソコンからの児童ポルノ招集等で、少年が犯人となり、被疑者死亡で起訴される事になった。少年の交通事故もあんたらの仕業か?」
「そうよ。口封じよ。知られる事はないけど、万が一私達の関係が表面化されるのはこまるからね」
水鳥は淡々と返す。

水鳥が続ける。
「裏で私達が絡んでる事は表に出なかったけど、貴方のお父さんはわかってたみたいね」
「だ、だから、楷真君のお父さんは苦渋の決断の末・・・この二人の暗殺を決断したの」
冷奈が苦悶の表情を浮かべながら返答した。

「まあ私達の暗殺は遂行されるだろうと踏んでいたわ。“依頼人”は関係者全員の殺害を望んでいたし、一気にカタをつける事にしたの。そこで母娘の迫害に直接関わった親子達の夕食会が開催される事になり、私達はその連中を全て殺害する事にしたわ。そして注意をそらすために、その地区の住人達もさまざまな犯罪歴のある人達や、殺人願望をする人間を募集して、襲撃させた。襲撃させた場所に楷真君、そこにいたわね?」
水鳥が微笑を浮かべながら誠良に顔を向ける。

「ああ。その計画を知って、俺とまゆはその地区に向かった。閑静な住宅街で、静まり返ってたが、既に計画が始まっていて、悲惨な状況だった。そこにいた奴らは出会って間もないのに、殺人が行えると言う事で集まり、平然と一人一人殺していた。烏合の衆で纏まりに欠けていたが、親父の指示で武流や統哉、里実や音葉が俺達を連れ戻しに来て、その場から離された。勿論裏であんたらの暗殺を実行する事は知らなかったけどな」
「そりゃ貴方のお父さんはそういった事に巻き込みたくなかったんだろうね」
「そうだろうが、俺は間倉の親父さんが殺された時、何もできなかった。だから人としての罪を犯したとは言え、無残に殺される事に納得できなかったからだ」
誠良は感情的に水鳥に返答する。

「楷真君」
「カイ」
誠良の言動を聞いた美紅と香奈は意外な表情を見せる。

美紅は涙を浮かべる。
「カイ。对不起(ごめんなさい)。香奈の事で貴方を責めて。貴方も苦しんでいたんだね」
「いいんだ」
美紅の涙ながらの謝罪に、誠良は気にしない素振りを見せる。


誠良の言動に救われる美紅と香奈。

Menu

カレンダー

01 | 2018/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -

検索フォーム

最新記事

カテゴリ

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
小説・文学
2010位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
オリジナル小説
403位
アクセスランキングを見る>>

来てくれた事に感謝してます。

よろしければお願いします

ブロとも申請フォーム

お気軽にどうぞ