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「Music of Life」
FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」44

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一美は警察署の取調室で刑事から尋問を受けていた。
しかし一美は否認の一点張りだった。他の生徒からの証言から出ても否認していた。やがて弁護士と思われる一人の人間がやってきて、証拠不十分で一美は釈放となった。

一美は弁護士と供に警察署を出て感謝を述べる。
「誰だか知らんちゃけど、花蓮のところの弁護士なん」
「それはどうかな」
弁護士は一美の問いを聞き流し、駐車場に停車しているワンボックスカーのところまで連れて行った。

ワンボックスカーの後部座席のドアを開けると、少年が乗っていた。助手席には女性が乗っている。
一美は首を傾げながら、車に乗り込んだ。弁護士は運転席に座り、ワンボックスカーを発進させ、警察署の敷地内から出た。

一美はタブレットを操作している少年に問う。
「なああんた。この弁護士さんの息子さんと?」
少年は一美の問いに笑みを浮かべ、右手ですかさずペン型のようなものを一美の首筋に差し込み、ボタンを押した。
「う・・ぐぐぐ。な・・何・・を・・」
一美はぐったりとなり、眠ってしまう。

「このペン型の麻酔銃結構効くね」
「そうね。よく眠ってるわね」
女性は助手席から覗きこみ、一美が眠っている姿を確認する。

「ねえ学人(がくと)。お姉ちゃんに準備できたと送信して」
「うんわかった」
女性に言われた学人と呼ばれる少年はタブレットを操作して、姉と呼ばれる人間に女性に言われた内容を送信する。

数分後に姉と呼ばれる人物から返信が来た。
「お父さん、お母さん。お姉ちゃんから返信が来たよ。合流場所も添付ファイルで来たよ。今カーナビに転送するね」
「ああ。頼む」
数分後、カーナビに合流地点と呼ばれる位置が浮かび上がり、ルートも設定された。
「よしここから30分の位置だな。急がなければ」
弁護士と名乗り、父親と呼ばれる男はワンボックスカーのスピードをあげた。

30分くらい走り、人気のない山間地帯に入って行く。
ワンボックスカーを停止するも、周囲に人影は見当たらない。
学人はタブレットを操作して合流地点に来た事を送信する。やがて返信が来て、夢ヶ丘高校の制服を着た二人の女子生徒がワンボックスカーに近づいてきた。水穂と武美だ。

学人は二人の姿を見た途端、二人の方向を向いて走り出した。
「お姉ちゃん」
「学人」
学人の呼びかけに水穂が迎える。

「この子が水穂の弟の学人君?」
「そうよ」
武美の問いに水穂が返答する。

「ちょっと貴方達、時間がないわよ」
母親が三人に大声で叫ぶ。
「あ、そうかごめん」
「学人。衛原一美は?」
「大丈夫。眠らせてる」
水穂は学人に一美の安否を問いながら、武美と供にワンボックスカーに向かう。

父親がワンボックスカーのバックトランクを開け、大き目のボックスを取り出す。
武美がボックスを開け、中身を確認し始める。中には警察の制服や銃などが入っていた。
二人の男子学生とギャル系の女子学生も続けてやってきた。三人とも夢ケ丘高校の制服を着ている。

武美が口を開く。
「様子はどう?」
「警察が引き上げ始めてる。4組の生徒はまだ教室に残ってる」
「そうね。急がないと」
「4組には仲間が潜り込んでるだろ?」
「あいつらでしょ?あいつらは一美達にかなり近かったけど、型が外れるとすぐ人を殺し始めるわよ」
「そりゃ俺達だって同じだろ?人が少しでも減ってくれたら手間も関わらずに済む」
武美の問いに茶髪の男子生徒は淡々と答えながら、ボックスの中身を取り出し始める。

真面目そうな男子学生の方は一美をワンボックスカーから運び出そうとしていた。
「おいおいカズキ。一人じゃ運び出せないだろ」
茶髪がボックスから物品を取り出すを辞めて、カズキのところに向かう。
「こいつどうやって運ぶんだよ。担架はずっと先だろ?」
「そこまでおぶって行くしかないだろ?カズキがやれよ」
「ええ!僕が!ショージ君がやってよ。力持ちなんだし」
「俺はこのボックスを運ぶ役目あるし。あいつらに届けるアイテムがあるからな。これ結構重いぞ」
ショージがボックスを持ち上げながら返答をし、カズキがボックスから必要な物を取り出すと一美を背負った。


一美を拉致したこの連中とは?
生徒達の方は実は既に出ています。
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