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「短編、SS、読み切り」
性友(せいゆう)の契り

性友(せいゆう)の契り③ R15

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私の住んでるところは官舎である。官舎と言えば一見学生寮のような印象を受けるが、私は地位に上がるに連れ、オートロック付きのマンション系の官舎に住み始めた。
中にはマイホームを購入する人もいるが、私の場合は一つのところに定住する事はなかったので、マイホーム購入はあえてしなかった。

「ただいま」
「おかえり」
妻が出迎えてくれる。妻は眼鏡をかけて堅い感じがするように見えるが、内気な性格だ。
だが最近妻もジムに行ったり、美容したりしている。理由は聞かないが、妻も相手のために、自分を美しく見せたいのだろう。

「ねえごはんにする?お風呂にする?」
「先に風呂にする。自分で沸かすから」
「うんわかったわ」
妻にそう言って、私は風呂場に行って、オートで沸かすボタンを押した。沸かし始めたのを確認したら、自分の部屋に行ってスーツを脱いで、普段着に着替えた。その後、軽く体操した。

風呂が沸いたのを知らせるアラームが鳴ると、私は風呂場に行き、下着を脱いで、風呂に入り、一日の疲れを癒した。ゆったりと浸った後、体、頭を念入りに洗った。

そして全てを終えた後、風呂場に出て脱衣場に出た。風呂の湯気が脱衣場まで充満している。少しずつ収まったのを確認し、脱衣場に置いてあるスタンド型の縦長いミラーの前に全裸で立つ。毎日やっている事であり、この鏡は私しか利用する事はない。

これをやってる理由は自分自身の外見をよく見れるからだ。彼は色気のある男性を好む。
私自身色気があるとは思ってないが、私は男性にしては産毛も胸毛も生えてなく、女性のように白い肌だ。と言っても中年だし、なんらかの衰えはあるだろう。

男性ホルモンは少ないかもしれないが、念のためにムダ毛処理は行ったし、男性専用の美容まで受けている。ジムに行ってるが筋肉質になるつもりはない。

自分の体については念入りに手入れしてる。色気があるかわからないが、私なりに清潔感な肌をしてるかチェックするためだ。勿論100%満足する事はない。

何にでもそうだが、清潔感は大事だ。特に男性の同性愛者は肌も綺麗で清潔感が多いと聞く。私の彼も精悍な体で、ムダ毛もなく、清潔感を保っている。

私の場合、常に清潔感でいたいのはそれだけではない。
私は彼とのセックスの時は抱かれる側、女役。用語ではゲイではウケと言い。全体的にはネコと言う。英語ではBotom(ボトム)と言う。
彼は抱く側で男役。用語ではタチ。英語ではTop(トップ)と言う。
両方できる人間をリバと言うが、私達二人はタチとネコの役割をきっちり分けてバランスをとっている。

私は何故、女役、ネコになったのかは意識的ではなく、自然とそうなった。同性を意識し始めた時から容姿のいい男性に抱かれたいと言う願望から、女性的な役割を意識し、心も女性的になっていった。

女性的と言っても女装もしないし、ニューハーフのように体まで女性にする事ではなく、男として男を愛し、男の中に女性的な要素を入れているだけだ。

ネコだからと言って、全てにおいて女性的ではなく、筋肉質な男性、普段は男らしい人でもベッドではネコになる事もある。その逆もしかりだ。

タチである彼は体だけでなく、心も男性のように逞しく感じる。そんな彼に対し、私は色気のある男として、心身供に女性のように美しさを求める。
私は同じ男を愛しても、体に違和感を感じる事はない。だが私の分身はもう誰の中にも挿入する事はないだろう。

前身をじっくり見た後、鏡を背にして、洗面所の鏡を向きあう。そうすれば洗面所の鏡にスタンド型のミラーに私の後ろ姿が映り、首を振らずに見る事ができる。

私は洗面所の鏡を見ながら、自分の後ろ姿を見る。背中や両足に毛が生えず、白いままだ。
特に私が気にするのは後ろ姿で二つに割れている双丘だ。男の中で唯一柔らかい部位だ。
私は右手で白い臀部に触れ、まだ少し硬さがあると感じた。

自分にとって尻とは私と彼、男同士のセックスに非常に重要な役割を持つ部分であり、二つに割れている部分の中に、彼を迎え入れ、一つになり、繋がる入口があり、ネコである私にとっては女性器のようなものだ。

男女と違い、男同士は繋がるのはアナルセックスと言われてるが、意外にそうではない。
女性器と尻の内部は筋肉の柔らかさが違い、尻は本来何かを挿入する部分ではない。
それ故に挿入するには準備もいるし、手間がかかる。だからゲイでもアナルセックスをしないと言う人はいると聞く。

だが私と彼はアナルセックスは、快楽や性欲のはけ口ではなく、互いの愛を語り合い、心と体を繋げる行為だと認識している。
私は若い頃に経験豊富なタチに処女を娶ってもらったが、最初は慣れず嫌悪感があった。だがじょじょに慣れて来たせいか、アナルセックスの良さが体に刻まれていった。

彼は挿入する側であるが、挿入する側の苦労を知り、経験を重ね、今や相手を不快にさせないセックスを熟知している。
だからゲイの世界から10数年離れ、初めて彼に抱かれた時も、彼の経験豊富な手法によって、体が思い出し、不快なくセックスができたのだ。

尻に堅さがあると感じてる自分は常に、尻の外部、内部の運動や準備を常に行っている。外部は柔らかさと美しさ。内部は挿入を受け入れるための筋肉を柔らかくするためだ。
今や私にとってのセックスの役割は前身に付いている分身ではなく、後ろにある双丘で役割を果たす。

彼との時間をよりよくするため、私は心身供に磨きをかけている。
それがネコ、女役である私の役割だと思っているからだ。


全ては愛する彼のために心身に磨きをかける男。
性描写ではないですが、デリケートな事を語ってるので、
自らの判断でR指定にしました。

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