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「Music of Life」
CHAPTER3「悲哀の少女・後編」

CHAPTER3「悲哀の少女・後編」22

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誠良達は頭にヘッドセットを頭にかけて、玉野の会話を聞く。

「もしもし。ん?幸治?どうしたの?」
玉野は寝起きから覚めた声だ。幸治は玉野の彼の声である。
「花代。おまえ、浮気とかしてないか?」
「な、何よ!突然!私がどうしてそんな事するのよ!」
幸治の問いに玉野は慌てふためいた声だ。

「おまえが浮気した写真や動画が入ってるDVDが俺のところに送られてきたんだよ!」
幸治が怒声を上げる。

「ちょ、ちょっと待ってよ。本当にそれ私なの?ちゃんと観たの?」
「おまえだよ。しっかりおまえが映ってたよ。しかも女とはな。こいつ以外にも出会い系サイトで何人かの女と会ってるのか?」
幸治の問いに玉野は沈黙してる。

「なんとか言えよ!」
「し、知らないわよ。私に似た人じゃないの!き、きっとさ。わ、私の幸治の仲がお、おもしろくないって奴がいてさ。そ、そいつが仕組んだのよ」
玉野が言葉につまりながら、否がないように語った。

「おまえは俺とのセックスが楽しくないとも言ってるじゃないか?どういうつもりだよ?」
幸治の怒声が誠良達の耳に響く。

「あ、あれはう、売り言葉に買い言葉よ。その場限りって言うかさ」
「何が売り言葉に買い言葉だよ!同性と浮気するならまだしも、生徒に対して、暴言吐いたり、おまけにおまえのクラスのいじめを助長してたりしてるみたいだな」
幸治の言葉に玉野は沈黙した。

“さあ、どう出るかな?玉野”と沈黙の間に、誠良はそう思う。

「あんな醜態さらした上に、そんな事までしてるとなるとおまえとの結婚もなしにしてもらいたいな」
「ちょ、ちょっと待ってよ。そういう事と結婚は関係ないじゃない!」
「あるよ。女と浮気してる上に、気に入らない生徒をいじめてるとなると、そんな奴と一緒になれるかよ。おまえは気の強いところがあって、自分しか見れないところがあって、俺も勘に触るところがあった。でも一緒に生きて行く事で、おまえが変わってくれると思った。でもこんなんじゃ一緒に過ごす気にもなれない。この事を知った今、おまえと別れる事にする」
「ちょ、ちょっと待ってよ。それを観たからって私がそんな人間だと決めつけないでよ。だいたいそれは私でなく、なんであんたにそういうのを送りつけるのよ。あんたが私と別れたいから、そういうのを仕組んだんじゃないの?」
玉野の反論に幸治はため息をつく。誠良達は玉野の言葉に呆れかえる。

「おまえ何言ってるだよ!やっぱりそういう奴だったんだな?」
「じゃあ、どうする気なの?誰かに見せるつもり?私じゃないのに?」
「たとえおまえじゃなくてもこんなの見せられっかよ。そういう事でもう俺に電話もメールもしないでくれよ」
幸治はそう言って通話を切った。


誠良はうっすらと笑みを浮かべる。
「おまえだってわかるようにしたんだよ」
「そういう事、玉野もこれで終わりね」
真岼も笑みを浮かべる。

「玉野先生の彼は父親が議員で、あの西寺宗彦と関係があります。玉野先生のそういうところが公にならなかったのも、学校を免職されなかったのもそういう関係があったからこそなんです」
音葉は誠良達の方を向き、玉野の事を話す。真岼がそれに返答する。

「しかし玉野は花蓮達とは直接関係ないはずよ。これを公にしたら、免職になるんじゃない?」
「そうです。そうなれば花蓮さんも玉野先生についてはどうでもできなくなるでしょう。花蓮さん達は玉野先生だからこそ、あれほど面と向かって舞子さんをいじめれるんですから」
「そりゃあ玉野は外面を気にするから、花蓮達には都合がいいからね。でも玉野を潰すだけじゃダメよ。一美達に動きがあった?」
真岼は音葉の方を向き、担当している一美達の動向を問うた。

「一美さんと安恵さんの携帯には花蓮さんからの指示らしきものはありません。世間話程度です。ただ美波さんから携帯から一美さんの携帯に受信があって、どうやら週明けに何かするようですね」
音葉は誠良達にその内容をディスプレイに表示したのを見せ、誠良、真岼、里実は音葉のところに集まる。
内容は「月曜日に標的を拉致し、屋上に連れていく」と言うものだった。

「標的と言うのは舞子の事ね」
里実は察するような意見を言った。

「しかし具体的にどうするかは書いてないな。あいつら全然こりねえな」
誠良が顔をしかめる。

音葉が口を開く。
「舞子さんに対しての嫌がらせは、私のクラスの約半分が加担してます。一美さんのチームの人間ではない人間もいますので、その辺まで探るのは難しいと思います」
「音葉の言うようにやってる奴ら全ては難しい。誰を叩けば阻止できるかだよな」
誠良は腕を組みながら問う。

「私のクラスでは一美さんに反感を抱いてる人間は少なくありません。玉野先生に対してもです。ただ花蓮さんに対してはあくまで表向きですが、反感を抱いてる人間はいません。昨日の事により更に花蓮さんへの支持が増してますので」
「そうなると花蓮が確実に関わっている証拠がないとね。ただその場にいたと言うのでは、仲間内で口裏合わせしてるだろうし、他の人間は捕まっても、花蓮は逃げられるようにするだろうし」
音葉の意見に里実が応える。

「そうなるとあいつの本当の正体を公にする必要があるな。悪いイメージを植え付けると言う事でね。そうなると仲間割れを起こす方がいいだろう。奴でも簡単に立て直せないようにすればいい。そうなれば奴も表に出てこらざるを得ないだろう」
「それでは誠良さんと真岼さんは夕食に行ってきてください。ここは私と里実さんでやっておきます」
音葉がそう言って、誠良と真岼は部屋を出ようとする。

「ねえ誠良、玉野についてはどうするの?」
「ああ、それね」
真岼の問いに、誠良はみんなに言う。そしたらみんな顔をしかめる。

「本当にそういう事するつもり?」
里実は顔をしかめる。
「できるかわかんないけど、あの玉野にはその方がいいと思ってね。後でグッピーや武流と統哉にも話そう」
「そうね。ねえグッピーも誘う?」
「いや、あいつは今間倉との会話で楽しんでるだろ?そっとさせてやれよ」
「そうね」
二人は部屋を出て行った。


日曜日は誠良達は花蓮達の計画に対処するために計画を練り始める。まずは一美の携帯に玉野が同性との関係を結んでいた事を画像、動画を添付せず、文面だけで送信した。今回は特定不可能なアドレスを用いて。玉野が担当する4組と、その生徒達に信頼感に亀裂をうませるためだ。
後についてのストックは一美達が動いた後に送信する事にした。
美紅も参加してるが、時折誠良達から離れ、香奈とメール交換したり、電話で話したりしてた。外で会いたかったみたいで、その事に関しては頬を膨らましてた。

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~ Comment ~

NoTitle

玉野先生……見苦しいぞ……(笑)

玉野先生と花蓮は、生い立ちに共通項があったんですね。
だからこの二人は、どこか行動が似ているのかな。

他人のせいにする人は、徹底的に他人のせいにしますからねー。
玉野先生は、きっと反省なんてしないでしょうね。
むしろ復讐に動いたりして。そっちの方が有り得そう。

ライトさんへ

花蓮と玉野は直接的な繋がりはありません。
でも何処か似てるところがあると言えばそうですね。

玉野は人を見ずに自分しか観れない愚か者です。
玉野はこれからどういう目に遭わされるか楽しみにしてください。

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