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「Music of Life」
CHAPTER3「悲哀の少女・後編」

CHAPTER3「悲哀の少女・後編」23

 ←コンフェデ杯。日本三戦全敗で終える。 →コンフェデ杯。ベスト4決まる。
週末明けの月曜日。舞子はいつも通りに自転車を置いて、下駄箱に向かった。
近くの掲示板で生徒達が集まり、騒がしくなっていた。

舞子がそこに行ってみたら、その掲示板の内容に驚愕の表情を浮かべる。
“2年4組はある問題が横行している。その問題に担任教師も間接的に加担している”と言う文面が貼られていた。
それを観て沈んだ気持ちになった舞子がその場を去ろうとすると、安恵と一美が目の前に姿を現し、無言で舞子を連れ去り、舞子は4組の教室に連れていかれる。

舞子の机の上に花瓶と、その中に入ってる一輪の花が置かれていた。
「舞子。これがどういう意味かわかっとろうな。これはおまえがこのクラスで死んだと言う意味ばい。おまえはこのクラスにはいらんと言う意味とよ。だが、その前に」
一美は舞子を壁に叩きつける。
「下駄箱の掲示板だけでなく、他の掲示板にこういった根も葉もない事を書いて貼り付けたのはおまえっちゃろうが?」
一美が別の掲示板から取ってきた告発文を見せ、舞子に詰め寄るも、舞子は目を反らす。
「なんとか言えよ!」
安恵が舞子のブレザーの胸倉を掴む。

花蓮は教室の端でタブレットを右手に持ち、舞子に微笑している。

一美と安恵のところに美波がやってくる。
「言ってる事がわからないの?ちゃんと勉強してるの?」
美波が舞子の髪を掴んで揺らす。突如、クラス中の携帯の着信音が鳴る。
“掲示板に告発の内容を貼ったのは、2年3組の石岡安恵である”と言うメールがクラス中の生徒の携帯に受信された。
「ちょ、ちょっと何これ?あたしじゃないよ!」
安恵が大声ではりあげるも、視線は安恵に向く。
「な、何だよ!あたしが何でこんなの貼らなきゃいけないのよ!」
安恵がクラス中に大声を張り上げる。
「言われてみればそうね。あんた、このクラスの人間じゃないのに、来てはいつもいばってるし」
美波が皮肉を込めた感じで、安恵に言った。
「ふざけるな!そんな事すればあたしだってやばいだろうが!」
安恵が美波を睨みつける。

「安恵がそんな事しても何のメリットはないわ。そうでしょ?」
花蓮が近づきながら一美達に言った。
「そりゃそうっちゃな。これもおまえの・・。あっ」
一美が問おうとしたら、舞子が教室から走って出て行った。

一美が舌打ちをする。
「チッ。おまえら舞子を追え!」
「だってもうすぐ朝礼が始めるし・・」
「玉野だってどうだってよかっちゃろうが!とにかく舞子を追え!」
クラスメイトの反応に一美がイラつく。

「舞子は私達のクラスメイトよ。クラスメイトを見捨てる気?追わないと彼女自殺しちゃうかも。そうなったら私達の責任になるわよ。ほら、行って」
花蓮がクラスメイトに笑顔で語りかけ、クラスメイトの何人かは舞子を追って、外に出た。
音葉は出て行ったクラスメイトにと同時に教室を出て、この様子を誠良達とDに報告メールを出した。

「それと理代。武美と水穂と一緒に香奈を連れてきて。武美と水穂には連絡済みでもう来るわ」
花蓮は教室を出て行かなかった理代にそう指示した。
「何をするつもりだが知らないけど、舞子をどうこうするのはあたいには関係なかっちゃない?」
「人手が足りないのよ。舞子の件は今回で終わりにするつもりよ。そのためには貴方の力が必要なの。香奈も今回の事で終わりにするわ」
理代が顔をしかめるが、武美と水穂が教室にやってきた。

「わかったとよ。武美、水穂行くよ」
理代は納得のいかない表情ながらも、水穂と武美と供に、香奈のいる5組の教室に行った。
皆がいなくなった教室に一人残された花蓮はタブレットを片手に笑みを浮かべながら教室を出た。

理代達は5組の教室の前に立ち、座っている香奈を発見する。

三人は教室に入り、香奈の前に立った。理代が声をかける。
「香奈、悪いけど来てくれる?」
理代の呼びかけに香奈は無言で下を向く。武美と水穂は香奈の体を掴み無理矢理席を立たせた。
「ちょ、ちょっと何するのよ!」
「香奈悪いけどついてきて」
理代は婉曲に香奈に告げるも、香奈は嫌がる。

「行きたくないよ。どうせ花蓮や一美からでしょ?」
「そうだよ。さっさと来てよ」
武美と水穂は香奈を無理矢理教室から連れ出そうとして教室中がざわめきはじめ、二人の男子生徒が理代達の前にやってきた。

「そいつ何処連れて行く気だよ?」
「あんたらには関係なかっちゃろ?」
「あるんだよねえ。カルメンちゃんに香奈を連れ出しに来る奴がいたら止めてくれって」
一人の男子生徒が絡む。

理代は周囲を見回し、美紅はおろか誠良達は教室にいないのを確認する。
「悪いけど、香奈はあたいらが用があるとよ」
理代は二人の男子生徒に告げ、教室を出ようとする。
「待てよ。別に間倉に義理がある訳じゃなかやけんど、カルメンちゃんの頼みやけんな」
もう一人の男子生徒が理代の肩を掴むが、理代はすかさず、男子生徒の掴んでる腕を捻じ曲げ、床に投げ倒した。
その出来事に周囲は困惑する。もう一人の男子生徒はあっけにとられる。
「悪いっちゃね。時間が立てば痛みも消えるとよ」
理代は倒れてる男子生徒に告げて、教室を出た。

「ねえ大丈夫?」
祥子が倒れてる男子生徒のところにやってきた。
「それにしてもカルメンと言い、楷真君達何処に行ったのよ」
「そうだよ。あいつらもう朝礼も始まるのに、鞄置いてから教室出て行って、まだ帰ってこないんだぜ」
祥子に同調して、もう一人の男子生徒が不満げな表情を浮かべる。

誠良達は舞子を追っていった4組のクラスメイト達を行く手を阻もうとして待機していた。
「音葉からの連絡に寄ると全員ばらけたようだな。こっちの奴らから片付けよう」
誠良、真岼、美紅は待機している。武流達は別の場所にいた。

「もうすぐ来るわ」
真岼がそういって位置に着いた。やがて舞子を追っているクラスメイト6人がやってきた。その中に音葉がいる。音葉はとっさにグループから離れた。それを見た誠良達は追っているグループに短いパイプを地面に投げつけた。グループの面々の足が止まる。途端にそのパイプから鋭い閃光がそのグループ達の目に飛び込んできた。そのグループは男子3人。女子2人だ。

閃光を浴びたグループは両手で目を押さえがら叫びだす。
「うわあ。目があ!」
苦しみだすグループの面々を誠良達はスタンガンが気絶させた。

「こいつらに聞いてもわからないだろうな。堀本をどうするかは?」
誠良は気絶させた男子、女子らを人の気配のない廊下の隅に運んだ。
「そうです。彼らは何も知りません。花蓮さんに言われて行動してるだけです」
「ねえ音葉。花蓮はどうやって彼らを動かしたの?」
真岼が音葉に問い、音葉は一美達が舞子の机に一輪の花をさしてある花瓶を置いた事。安恵達が揉めてる隙に舞子が逃げて、花蓮が自殺するかもしれないからと心配するふりをして、クラスメイトに追うように言った事を誠良達に言った。

「自殺するかもしれない?」
誠良は甲高い声を上げ、右手を顎に乗せる。
「まずいな。西寺の奴。堀本にそうさせる気がする。こいつらに尋問するにしても何も聞いてないだろ?」
誠良達は舞子の危機を察し、その場を離れようとしたその時、
「香奈が教室から離れていく!」
美紅は携帯のディスプレイを観て叫びだす。

「なんでそんな事わかるのよ?」
真岼が美紅に問う。
「私の携帯に香奈の携帯番号をメモリーした時に、追跡アプリで香奈の携帯番号をメモリーしておいたの。香奈はこの事は知らないわ」
「俺らも人の事を言えた訳じゃないが、こんな時間に教室を離れたって事は、何かあったって事だな」
誠良が顔をしかめる。
「私は武流さん達と合流して、他のクラスメイトの追跡をします。残念ですが、全員追跡するのは難しいです」
「わかってる。俺達は間倉を追う。グッピー行くぞ」
音葉は誠良達と別れ、武流の下に向かい、誠良、真岼、美紅は香奈を追った。

舞子の行方は?香奈の行方は?
誠良達は花蓮の企みを阻止できるか?
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~ Comment ~

NoTitle

色々動き出しましたね。

文章が、最初に比べると読みやすくなった気がします。
レイアウトの問題ではなくて、表現として。
花蓮の立ち振る舞いも、かなり自然かつ狡猾に見えてきました。

表情が分かるようになったら、もっと物語に面白味が出るかな?

あと、私のブラウザがグーグルクロームになったせいか、
絵文字があちこち消えてます。
私はその方が見やすいですけど……。

ライトさんへ

表情を文面で表現するのは簡単ではないですね。いつも模索しております。

今のレイアウトになってからは絵文字は必要ないんじゃないか?と思ってるんですね。現在検討中です。

花蓮はかなり卑屈な性格なんです。この物語に深く関わってきます。
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