FC2ブログ

「Music of Life」
CHAPTER3「悲哀の少女・後編」

CHAPTER3「悲哀の少女・後編」24

 ←コンフェデ杯。欧州対決。 →コンフェデ杯。3位決定戦!
4組の教室では玉野が教壇に立って、朝礼を行おうとしたが、クラスの人間が誰もいない事に目を大きく見開いていた。
「どいつもこいつも私を馬鹿にしやがって!」
玉野は歯ぎしりしながら、教室を出る。その時、誠良、真岼、美紅が廊下を走って、玉野に向かってた。
「こらっ。廊下を走るんじゃない」
玉野が誠良達に叫ぶも、誠良は玉野の方を一瞬向いただけで、無言で走り去った。玉野は走り去っていく誠良達を睨みながらも、職員室に戻っていった。


誠良達は香奈の携帯を頼りに、香奈を追っていく。
「カイ、近いよ」
美紅は携帯のディスプレイを観ながら走り、距離が縮む事に点滅が早くなっていった。曲がり角を曲がった瞬間、理代に掴まれている香奈の姿があった。

それを観た美紅は香奈の下に走って行くが、美紅の姿を観て驚いた水穂と武美が行く手を阻む。
「貴方達、香奈を何処に連れて行く気よ!」
美紅の叫び声に理代と武美と水穂は驚愕の表情を見せる。

「何で楷真君達がここに?」
理代に焦りの表情が見える。
「香奈を返してもらうわ」
美紅は理代達にゆっくりと近づいていく。

理代は携帯を右手に取り耳に当てて、誰かに電話をしている。
「花蓮。悪いけど、楷真君達に見つかったわ。どうしたらいいと?」
誠良達は理代は携帯で花蓮にかけてると理解する。

花蓮にかけてると知った真岼は理代達の前に出る。
「花蓮。何をするつもりか知らないけど。くだらない事は辞めてもらうわ!」
真岼が理代に向かって、花蓮に大声で伝える。

理代は真岼に一瞬視線を向けるが、すぐさま視線を逸らす。
「バレてるみたいとよ。どうすると?」
「知ってるわ」
花蓮の言葉に理代は驚愕の表情を浮かべる。

「どう言う事ったい?」
「香奈に何かあれば、彼らは授業を抜け出してでも、探しに来るわ。だから香奈をひきつける必要があったのよ。悪いわね理代。でも手は打ってあるわ」
花蓮はそういって一方的に電話を切り、理代は浮かない表情をする。

「理代。どうしたの?」
武美が心配そうに理代に尋ねる。
「あたいらはおとりだったよ」
理代は吐き捨てた。
「別にいいじゃない。何で楷真君達が来たのかもわからないけど、いいんじゃない?」
武美が理代を説得するも、理代は悔しそうな表情を浮かべたままだ。

「内原。西寺になんて言われた?おとりだと言われた事がそんなにショックなのか?」
誠良が理代達に近づくが、後ろから何人かの生徒が走ってきた。
「な、なんだ。こいつら」
誠良達はやってきた生徒達に驚愕の表情を浮かべる。

その状況を観た水穂が携帯を見て笑みを浮かべる。
「香奈、この意味わかるでしょ?」
水穂は香奈に自分の携帯を向けた。

それを観た香奈は浮かない表情で下を向く。誠良達は香奈の表情を見て、花蓮が遠まわしに脅しをかけたのだと察した。

真岼の携帯のバイブ音が鳴り、着信元は音葉だった。真岼はすかさず電話に出た。
「どうしたの?」
「みんなバラバラに行動してます。武流さん達も片づけてるんですが、バラバラとなると、難しいようで。そっちはどうですか?」
「こっちも難しい状況よ」
そういって真岼は電話を切った。

「あんた達がどうやってここを突き止めたかは知らないけど、邪魔しないでくれる?」
水穂が誠良達に言い放つ。
「香奈が関わってるとなれば、話しは別よ」
美紅は香奈に近づこうとするが、やってきた生徒達に掴まれる。
「做什么?你们!(何するの?あんた達!)」
美紅が中国語で叫び、それを見た誠良達が阻止しようと試みるも、誠良と真岼も他の生徒達に掴まれる。

「さあ行くよ。香奈」
水穂に手を掴まれた香奈はしぶしぶと連れて行かれた。
「水穂、どういう事ったい?」
理代は状況を掴めず、水穂に問うた。
「こういう事よ」
水穂はさらりとかわし、理代と武美と供に、香奈を連れ去った。

「香奈あああー!」
美紅は掴まれながらも、連れて行かれる香奈に叫ぶが、香奈達の姿がむなしく見送るだけだった。

「貴方達、自分達が何をしようとしてるかわかってるの?」
真岼が掴んでいる生徒達に問い、そして叫んだ。
「俺達は堀本を探してるだけだ。なのにお前達が邪魔を」
一人の男子生徒が真岼に返した。
「ち、違うわ。貴方達、花蓮達にだまされてるのよ」
「花蓮は舞子の事を心配してるのよ。邪魔しないで!」
真岼の呼びかけも、その中の女子生徒が見当違いの返答で叫ぶ。
こいつらを振り払うのは簡単だ。しかし派手な事はできないと誠良は考えていた。


舞子は音楽準備室の前に立ち、辺りを見回してた。鍵はかかったままである。
「舞子ちゃん。こんなところに逃げてたんだ」
安恵が嫌みな声を上げながら姿を現す。一美や美波。他の数人の生徒も一緒だ。舞子は逃げようとするが、他の生徒達に掴まれた。

「さあ舞子行くとよ」
一美は舞子の腕を掴み連れ出そうとするが、舞子が嫌がったため、安恵も美波も掴んで抵抗できないようにした。

一美達は舞子を連れ、階段を上る。
「ちょっと教室に連れて帰るんじゃないの?」
一人の女子生徒が一美に問うた。
「あたしの言った事忘れたと?こいつのクラスでの葬儀をやるって言ったろう?それともおまえがそうなるとか?」
一美が女子生徒に睨みを利かせた。

一美が女子生徒に睨みを利かせてる最中、シノが姿を現した。
「あんた達、何やってるのよ?」
「やばかあ。あいつを止めろ!」
一美の指示で数人の男女の生徒がシノを行く手に阻止する。

「美波。あいつに連絡しろ!シノに見つかった」
美波は携帯を取り出し、その誰かに電話をかけた。

誰と話してるかわからないが、3分くらいして電話を切った。
「こいつも連れて来いって。立ち会ってもらおうって」
美波がそう言って、シノも生徒達に掴まれながら、舞子と供に屋上に連れて行かれた。


屋上に連れていかれた舞子は手すりのスロープに叩きつけられる。
「舞子。そこから飛び降りるとよ!」
一美が舞子に微笑を浮かべながら、飛び降りるように言い放った。

「何馬鹿な事言ってるの?そんな事したら退学どころじゃすまないわよ。貴方達もなんとか言いなさい」
シノは一美達や他の生徒達にに怒声を浴びせるが、他の生徒は浮かない顔ながらも一美達に流されているようだ。

「舞子!飛び降りなかったら、シノがどうなるかわかっとろうな」
一美は右手でバタフライナイフをシノの頬に近づけた。
「舞子ちゃん。私の事はいいから、そんな事は辞めてー!」
シノは舞子に叫んだ。

安恵はシノの頬を右手で叩く。
「ほら、飛び降りないとあんたの大好きなシノ先生の顔に傷がつくよ」
安恵は微笑を浮かべながら挑発する。
舞子はその姿を見て、涙を流しながら、手すりをまたぎ、舞子は手すりを両手に持って、足が震えてる。


花蓮は人がいないところでその様子を動画を通じて、タブレットで観ていた。花蓮はタブレットを操作して、その動画をどこかのアドレスに送信した。

同時刻、妙子は自宅で停学期間中の課題をやっていたが、突如妙子の携帯の着信音が鳴った。
妙子が携帯を手にして、メールを開封すると、妙子に驚愕の表情を浮かべる。

舞子が屋上の手すりに捕まり、シーンの動画が添付されていた。
「ま、まりりーん!」
妙子は舞子の名を叫んで部屋を出た。

栄子の制止を振り切り、自転車に乗って、学校に向かった。

舞子のピンチに妙子は?
誠良達、香奈の行方は?
よろしければポチッと
にほんブログ村 小説ブログ 学園・青春小説へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ 長編小説へ
にほんブログ村







スポンサーサイト





総もくじ 3kaku_s_L.png 私事
総もくじ 3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
もくじ  3kaku_s_L.png はじめまして
総もくじ  3kaku_s_L.png 私事
総もくじ  3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
  • 【コンフェデ杯。欧州対決。】へ
  • 【コンフェデ杯。3位決定戦!】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【コンフェデ杯。欧州対決。】へ
  • 【コンフェデ杯。3位決定戦!】へ