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「Music of Life」
CHAPTER3「悲哀の少女・後編」

CHAPTER3「悲哀の少女・後編」27

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香奈の発言に周囲がざわめきだし、一美や安恵に焦りの表情が浮かぶ。
「ふざくんな。あたしらがあんたに何したって言うとよ?あんたの妄想っちゃろうが?」
「ち、違う!違う!あんたらが都合いいように私を利用してただけだ!」
一美の意見に香奈は大声で反論した。

「そこにいる中国人に何を吹きこまれたとよ?そいつはこの国の人間じゃなかろうが!」
「国なんて関係ない!美紅さんこそ、私の本当の朋友よ!」
香奈は一美に大声で主張する。
「ポ・・なんだって?」
安恵は香奈の言った言葉を理解できずに聞き返す。
「朋友(ポンヨウ)よ!」
「朋友(ポンヨウ)!はははは。何おかしな事言ちゃってるの?はははは」
安恵は朋友と言う言葉に憫笑し、一美も続いて笑い、美波、武美、水穂、竹森も笑う。他の生徒の何人かがその場の空気を読み苦笑した。誠良は朋友と聞いて嘲笑してる者。その場の雰囲気で笑ってる者を見回して、見極めていた。
「辞めなさい!人の事をそうやって笑うのを!」
シノは笑ってる者達に大声で注意した。

「朋友(ポンヨウ)?意味わかる?」
「わかる訳なかろうが!」
隆矢の問いに寛斗はそっけなく返す。

「朋友と言うのはね。中国では友人、親友と言う意味よ。それを理解してる?」
美紅がため息をつきながら、意味を説明した。
「ああ、そういう意味か?それはあたしら香奈がそういう関係じゃない!」
「違うって言ってるでしょ!私はあんたらといて楽しいと思った事は一度もないよ。私が不満を言えば、脅したり暴力を振るったり・・」
安恵の意見に香奈は目に涙を溜め反論し、その意見に安恵は焦りの表情を見せた。

「確かに人付き合いすれば、そういった間違いは起こるじゃない!そんな事でいちいち目くじら立てないでよ!」
「いつもだったら私を脅してくる癖に、今はみんながいるから、そういう風にしかごまかせないの?」
「だったら証拠出せよ!証拠!」
安恵が顔を強張らせて香奈に詰め寄る。

香奈はその事に無言だが、安恵を睨みつける。
「何だよその態度!」
「それよ。その接し方よ!それが友達に対する態度なの?」
「あんたが訳のわからない事言うから、怒ってるんでしょ?」
「友達だったらちゃんとした言い方できないの?そっちだって最初から私の事を友達と思ってないでしょ?」
香奈は安恵に詰め寄っていった。

一美が携帯を観て、安恵と香奈が揉めている方向を観た。
「安恵、もう良かよ!香奈、望み通りにあんたの動画や画像。これからこいつらにばらしてやる!」
一美が携帯のディスプレイを指で弾き、笑みを浮かべる。
その行為を立足が浮かない顔をしてるが、前に出ようとしていた。それを見逃さなかった誠良は周囲にわからないように、携帯を手にした。立足の携帯に着信音が鳴って、立足は携帯を手にとった。
“あの動画や画像はすでに消してある。君は何もするな。あいつらはその事を知らない”と言うメールだった。アドレスも観た事ないし、立足は周囲を見回した。しかし誰なのかはわからなかった。

「え、何で!何で!」
「一美どうしたの?」
一美が慌ててる姿に、安恵が駆け寄る。
「動画を開いた途端、消えたとよ!いったいどうなってるとよ!」
「あんたも?あたしのパソコンに入ってるパソコンのデータもないよ。先週何故かリカバリーして消えちゃったし、花蓮の携帯かタブレットに入ってると思うけど。それを取り寄せてよ」
「いやさっきメールでその画像や動画が消えてたって言うとよ。あたしの携帯にはもうないし」
一美と安恵が慌ててる様子を観て、誠良は不敵な笑みを浮かべた。

香奈の画像や動画にウイルスをしかけ、開こうとすると消えるようにしかけていた。花蓮のタブレットや携帯にある香奈の画像や動画は一美や安恵の携帯のデータを相互作用して、メールを通じて、その画像や動画に反応するようにウイルスをしかけていたのだ。花蓮は知らないところで、その画像や動画が消えていたのは知らなかった。一美の携帯に対して開いたら消えるようにしたのは、おそらく一美は脅しのつもりで香奈の前で開こうとするから、それを利用して香奈に消えたと言う事認識してほしかった誠良の考慮であった。

「香奈。おまえが消したのか?」
「何の事よ。私がどうやって消すのよ」
安恵の問い詰めに、香奈はそっけなく返した。

「話しが終わったな。こいつは返してもらうぞ。それとこいつにはもう関わるなよ」
「うるさかとよ。楷真!おまえには関係なかとよ」
「おまえらのクラスの事には俺らは関係ない。だがこいつは俺のクラスの人間だ。こいつをおまえらのクラスの問題に巻き込むな」
「こいつは関係あるとよ。あたしらの仲間やけんな」
「もう違う!こいつがはっきり言っただろうが!偽りの繋がりはいずれ崩壊すると前に言っただろう」
誠良と一美の言いあいに香奈が入ってくる。
「楷真君。もういいよ。私のせいなんだし。貴方には関係ないからさ」
「関係ないと言えばそうだが、こいつには関係あるんじゃないか?」
誠良は香奈に言いながら、美紅の方に顔で示した。

香奈は美紅に顔を向け、美紅は香奈に小さく微笑む、香奈はそんな美紅にすまないと言う表情を見せた。
「うん。美紅さんにもすごい迷惑をかけた」
「俺はグッピーのダチだよ朋友だよ。朋友がこまってるから、助けてあげてる訳だ。朋友がこまってたら助け合うもんだよ」
「うん。そうだね」
香奈は誠良の言葉に小さく微笑む。

「香奈。帰ろう」
美紅は香奈の手を引いた。
「おい香奈。どうなるかわかってるだろうな?」
「どうなるって言うの?そうやって、そうやって脅すんでしょ?今までの事言うつもりだから」
安恵の脅迫じみた言動に香奈はきりっとした表情で言い返した。
「おまえも同罪だぞ」
「その通りよ。私にはあんたのように影に隠れていばってて、都合が悪けりゃ、子供みたいに泣き叫ぶのような誰かさんとは違うから」
「てめぇ!」
安恵は香奈に駆け寄り、ブレザーの襟を掴んで凄んだ。

「一美、こいつにヤキ入れていいな。舞子の前にこいつからだ」
「良かよ。おいおまえらの何人かはこいつを痛めつけろ。舞子も逃げないように見張ってろ」
一美の言葉に何人かの生徒は動くが、動かない生徒もいた。その中には理代もいた。
「こらあ!おまえらわかっとろうな。このクラスで生きていけなくさせるぞ!」
「いつからあんたがクラスを仕切るようになったとよ?」
一美の意見に理代が反論する。
「理代黙ってろ!あたしらのクラスにスクールカーストみたいなもんがあるのは知っとろうが?あたしらは上位なんだよ。おまえも下に落ちるぞ!」
「クラスで階級制度なんてやってもどうかと思ってるとよ。あんたはその器はなかよ」
「うるさかあ!理代。おまえの事は後ばい!おまえら花蓮の事を思うなら言われた通りにやれ!」
一美は理代の事を振り切り、動かない生徒に怒声を上げた。

動いたクラスメイトの何人かの男子生徒は地面に倒されていた。そこに寛斗と隆矢が立っていた。
「喧嘩だったら俺らも混ぜるとよ」
隆矢は拳を鳴らしながらにやける。
「そいつらは女は殴れん!女子はそのままやれっ!」
一美は女子達に命令するが、その前に誠良と真岼が立ちはだかる。
「おまえらのやってる事が正しいか?否か?よく考えろ!衛原のやってる事が正しいかどうかなんてわかるだろ?ここにはいないが西寺に対してもそうじゃないか?」
誠良は生徒達に問い掛ける。

「楷真君どいてよ。あんたに関係ないでしょ?そんな事もわからないの?」
美波が向かってこようとする、誠良は右手の甲で美波をはたいた。美波は顔を押さえ地面に倒れる。竹森が美波に近づき、そして誠良を睨みつけた。

援軍の来ない事に苛立ちを感じ、安恵は香奈につかみかかった。
「香奈!ぶっ殺してやる!」
安恵は香奈に怒声を上げるが、香奈は右手で平手打ちをする。
美紅は香奈の行動を止めようとするが、誠良に制止される。
香奈と安恵は互いに掴みあった。

美紅を止める誠良の真意とは?
香奈と安恵の喧嘩が始まった。
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