「Music of Life」
CHAPTER1「青春のプロローグ」

CHAPTER1「青春のプロローグ」13

 ←CHAPTER1「青春のプロローグ」12 →CHAPTER1「青春のプロローグ」14
 摩果と祥子は二人の前に現れた冴に驚く。
「楽しそうちゃね。あん三人も、君ら二人も」
「冴、こんなところで何してるの?」
「あの三人のやり取りをみてたら、あんたらが目に入っただけばい。こうやって色んな人を見るのは楽しかね」
冴は二人に喜々として話す。
「それに摩果。あんた何下級生なんかと昼ご飯食べると?」
「なんで下級生って思う訳?」
冴の質問に摩果は反発の意味を込めて問うた。

「あんた基本的には男子と仲いいちゃろ?昼ご飯食べるとなると、だいたいは基本は男子とする筈。でもここ最近はそうしてる気配はない。だとしたらよほど親しい人間がいると思われる。女子としても摩果の性格からして、同級生ではない。だとしたら考えられるのは下級生。さっき摩果に走ってきた君は息を切らしていた。この屋上は三年生の教室からは近いけど、一、二年生からは少々遠い。お昼休みになって、少し用事があれば、遅れるまいとして走ってくるのも当然。それに君はうちの学年では見ない顔ちゃけんね」
冴は右人差し指を揺らしながら二人に説明する。

「なんかわかるような。わからないような」
祥子が首を傾げる。
「冴はそういう癖あるからね。探偵気取りで」
摩果が冴の行為に呆れた表情をする。
「私探偵もの好きばい。まあ修行中やけんど。・・じゃあ二人とも仲良くご飯食べちゃってね」
冴が後ろを向き、右手を振りながら、二人から離れて行く。

「まか、あの人誰?」
「うちのクラスの多野冴って言う人。推理小説や探偵ものが好きで、自分が探偵気取りになってる変わり者よ」
「でもあの人の事の言ってる事当たってたよ。その内あたし達の関係まで」
「まぐれよ。まぐれ。それに知ったとしても、冴はみんなから変人に思われてるし、言ったとしても誰も聞かないよ」
摩果はそう言いながら、弁当のおかずを食べ始めた。祥子も「そうだね」と言って弁当の中味を口にし始める。


冴は屋上の隅に本を読む舞子のところに駆け寄った。
「舞子ちゃん。優勝したんやね。おめでとう」
「いえ、まぐれです。優勝するとは思わなかったかったんで」
冴は舞子に祝辞を述べ、舞子は下を向いて照れる。

冴が舞子を知ってるのは、昔、冴が一人で周囲の観察をしてる時、近くに妙子と舞子がいた。舞子が音楽関係の本を読んでいるのを見てたのと、舞子の手を見て、ピアノをやってる事がわかり、それを当てた事がある。
妙子に関しても、指の関節からギターをやってる事、腕力に優れてる事を当てて、驚かせた事がある。そんなに親しいと言う事はないが、その一件以降、昼休みは冴は妙子と舞子とは時間が空けば、話すようになる。

冴は妙子が寛斗と隆矢を鬼の形相で追いかけてる様子を見て、舞子に話しかける。
「舞子ちゃん。お友達はまた大変みたいちゃね」
「え、ええ」
冴は笑顔で舞子に問い、舞子は言葉に詰まらせながら返答する。

「次のコンクールに出場はすると?」
「いえ、まだわかりません。羽島先生からはまだ何も聞いてないので」
「次も頑張っててね」
冴は舞子をねぎらう。

「こら待たんか!おまえら!」
妙子は寛斗と隆矢を今でも追いかけまわしてる。

反対方向には誠良、真岼、里実、武流、統哉がいた。冴は舞子と談笑しながらも時々、そっちに目をやってた。

よろしければ、ポチッと。
にほんブログ村 小説ブログ 学園・青春小説へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ 長編小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト


総もくじ 3kaku_s_L.png 私事
総もくじ 3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
もくじ  3kaku_s_L.png はじめまして
総もくじ  3kaku_s_L.png 私事
総もくじ  3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
  • 【CHAPTER1「青春のプロローグ」12】へ
  • 【CHAPTER1「青春のプロローグ」14】へ

~ Comment ~

NoTitle

探偵以前に子どもというか。。。子供か。
こういうのは好きですね、詮索することは必要です。
大人になるとね、詮索すると自分すらも破滅するようなことも結構ありますからね。こういうのは特権ですね。無垢であり、純粋であることの。

LandMさんへ

この話は基本的に法的に未成年が中心ですから、子供って言えば、子供ですね。
冴が何故、こういう性格なのは、読んでいけばわかると思います。

確かに大人になると相手の事を詮索するのはタブーにあたりますね。でも相手を知らなければ、物事をうまくいかないだろうし、詮索と言わずとも、知る事は大事だと思います。

NoTitle

にぎやかなお昼休みですね♪
私の頃って結構屋上って使えない事が多かったのですっごく羨ましい・・・。
小学校の時に勝手に上がって怒られた記憶が(笑)

でも屋上って気持ちいいですもんね♪
楽しそうですねぇ。
そして密かに大集合??
  • #367 ぐりーんすぷらうと 
  • URL 
  • 2013.11/25 14:53 
  •  ▲EntryTop 

ぐりーんすぷらうとさんへ

お昼休みってにぎやかなもんですね。学校でも職場でも。
私も学校の屋上って行った事ないんですよ。
この学校は手すりがちゃんと手すりがついてるし、生徒達に開放されてます。
この屋上は今後もキャラの達の舞台となります。

キャラ達も屋上が気持ちいいから、来るんでしょうね。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【CHAPTER1「青春のプロローグ」12】へ
  • 【CHAPTER1「青春のプロローグ」14】へ