「Music of Life」
CHAPTER1「青春のプロローグ」

CHAPTER1「青春のプロローグ」14

 ←CHAPTER1「青春のプロローグ」13 →CHAPTER1「青春のプロローグ」15
冴と舞子がいる反対方向で、誠良達は昼食をとってた。
武流と統哉は今朝、美紅に届いたラブレターを紙袋から出して、買ってきたパンと缶コーヒーを口にしながら見ていた。三人は武流と統哉の行為に呆れた表情だ。

二人の行為に誠良が口を開き始める。
「何おまえら人の手紙みてるんだよ」
「どうせあいつ読まないからさ。俺らが読んで、気にいった女の子がいたら、俺がゲットしようかなって
統哉はニタニタしながら、手紙を次から次へと読み、女子からの手紙がないか探す。

「女の子から来てる訳ないでしょ!」
里実が苦笑しながら女子からの手紙がないと言い放つ。
「いやわからんぜ。あいつ女からも結構もてるみたいでさ。意外とあるかもよ」
武流が女子からの手紙がないか探しながら口を開く。

「どうしてそんな事するの?統哉君達は!」
里実が顔を真っ赤にしながら怒鳴り口調で二人に聞いた。
「だって、里実ちゃん俺らに弁当作ってくれないじゃない。カイなんかまゆに作ってもらってるしな」
統哉が口を尖らせながら言う。
「あんた達の分まで弁当作れないわよ。朝起きてこいと言っても来ない貴方達にはね」
「だって朝苦手だもん」
里実の反論に統哉は手紙を見ながら言い返した。

「俺だっていつも作ってもらってないよ。だから今日はグッピーと一緒にパンを買いに行って、こうして食ってるんじゃないか」
誠良はアンパンをかじりながら、統哉に言う。

「そういえばグッピー遅いね」
真岼が美紅の心配をする。
「そういえばカイより先にでたんでしょ?香奈のパンも一緒に買って」
里実も美紅の心配している。
「あいつを追っていたんだろうよ。最近何かとあいつの事気にかけてるからな」
誠良は美紅が香奈を気にしてる事を告げて推察する。

「へえ美紅があいつをね。何であいつなんだよ。暗いし、心開かないし、美紅とは全然違う奴じゃないか?」
武流が珍しいそうな感じで皆に言った。
「それがね。なんか香奈に夢中みたいなのよ。グッピーのそういった関係は私にはわからないわ」
真岼が食べ終わり、弁当箱をしまう。

「あいつを狙う女がいたら、俺がゲットしてやるよ。それで弁当作ってもらおっと」
統哉がそう言いながら、手紙を拾いあげると、表情が変わった。
「おお、これ女の手紙みたいだぜ」
「ほんとかよ」
武流が統哉に近づいていく。
「おいおいさっと開けろよ統哉」
「OKOK」
武流が統哉に開けるよう急かし、統哉は封筒を横に破り、手紙を取りだした。そんな二人の行為に里実はため息をつく。

「おおいいね。プリクラまで貼ってるぞ」
統哉の顔が緩み、武流も口が横に広がる。しかしプリクラを観た瞬間、二人の表情が暗くなった。

「おーいどうした」
誠良が二人に近づいて、手紙を取り、それを見た誠良も苦笑いをする。手紙の主は化粧が濃く、髪も茶髪だった。
「これはちょっとな」
「どれ見せて誠良。・・・私もこれはちょっと」
真岼もそれを見て苦笑した。

女子からの手紙に苦い表情を浮かべている誠良達の前に、美紅が姿を現した。
「貴方達、人の手紙みていいと言ってないよ」
美紅が真岼の持ってる手紙を取り上げる。

「女からの手紙来てたのね」
頬を緩ませながら手紙を読んだが、プリクラを見た瞬間、美紅は「ふっ」と言って、
「好みのタイプじゃないね」
手紙を真岼に返して、吐き捨てた。

「おまえ、まさかあいつのとこ行ってたんじゃないだろうな?」
「そうよ。これ見て」
美紅は誠良と真岼に香奈と花蓮達のやりとりをした動画を見せた。

それを見た真岼の顔が強張る。
「どうする誠良。やる?」
「いじめられるのはこいつにも原因がある」
誠良は真岼にそっけなく返答する。

「ちょっと、このままほっとくつもり?」
美紅が誠良に詰め寄る。
「そりゃこいつらも許せないが、こういう風にやられる間倉にも原因があるぞ。それに依頼があるわけではないし」
「だから私から依頼してるの」
誠良の答えに美紅が反論した。

「間倉をどうしたいんだ?おまえはずっとこっちにいれる訳じゃないだろ?こいつらからのいじめを止めたって間倉が変わらなきゃ何も意味がないような気がするな」
誠良は美紅に香奈のためにならないのではないかと意見を言った。
「まあカイの言う通りだけど、こういう危機が存在してるなら、ほっとけないじゃない?」
里実は誠良の意見を尊重しつつも、注意を促す。

「いいよグッピー。こっちで調べてみる」
真岼が美紅に笑顔で返答する。
「サンクス。それじゃ香奈の事から調べて。それか一緒にやろうか?」
「うん、そうだね」
真岼が笑顔を美紅に向ける。

誠良は真岼や美紅の様子を観て、
「仕方ないな。だがグッピーが間倉をどうこうするのとは別だからな」
誠良は頭をかきながら、了承した。

真岼は了承した誠良に、
「まず私達でやるから、どうするかは誠良が決めて」
「わかった」
「悪いわね。カイ」
美紅は誠良にばつの悪そうな表情をする。

「ほう、ついに美紅のお姫様を手に入れる作戦と来たか」
統哉はにやりとする。
「まあ香奈が抱えている問題と美紅のとは別問題だけどね」
里実が腕を組んだ。

やがてお昼休みも終わりになり、誠良達は教室に戻った。

よろしくお願いします。
にほんブログ村 小説ブログ 学園・青春小説へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ 長編小説へ
にほんブログ村

香奈のために、動こうとする美紅にエールを
にほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村
にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ビアン(ノンアダルト)へ
にほんブログ村

スポンサーサイト


総もくじ 3kaku_s_L.png 私事
総もくじ 3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
もくじ  3kaku_s_L.png はじめまして
総もくじ  3kaku_s_L.png 私事
総もくじ  3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
  • 【CHAPTER1「青春のプロローグ」13】へ
  • 【CHAPTER1「青春のプロローグ」15】へ

~ Comment ~

NoTitle

弁当か・・・。
そういえば、私は弁当という概念がない家庭でしたね。
いや、問題がある云々ではなくて。
家族全員、弁当は買うものだという概念が強かったので。

LandMさんへ

中学までは給食。高校には学食がありますから、弁当持って来なくても食べる場所はありますからね。でも学食で食べるより、弁当を作ってもらった方が安上がりと言うのもあるから、自分は弁当持って来てました。

確かにコンビニ弁当とかは使い捨てできるし、便利ですからね。自分も一時期は買って食べたりしましたが、弁当作った方が安上がりなので、今は毎朝、祖母や親に作ってもらってます。

NoTitle

おおっ、流石に高校生ともなるとちゃんと問題の本質を考えてくれますね♪
周囲だけの問題ではないと。

これが中学生とかだとただ単なる正義感でぶっとんだ行動になったりしますが(笑)というのもちょっと身に覚えがあったり(笑)
まあ今もですが、とにかく頭が単純にできているタイプだったので。
どうなるのか、楽しみです♪
  • #372 ぐりーんすぷらうと 
  • URL 
  • 2013.11/26 15:13 
  •  ▲EntryTop 

ぐりーんすぷらうとさんへ

高校生だけど、誠良は普通の高校生とは違って、さまざまな事を経験してるから、そういった意見が言えるんです。

自分もそんなに物事を単純に考える方です。小説はちゃんと物語を考えなきゃいけませんけどね(笑)。

どうなるのかは続きを読んで楽しんでくださいね。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【CHAPTER1「青春のプロローグ」13】へ
  • 【CHAPTER1「青春のプロローグ」15】へ