FC2ブログ

「Music of Life」
CHAPTER2「悲哀の少女・前編」

CHAPTER2「悲哀の少女・前編」6

 ←CHAPTER2「悲哀の少女・前編」5 →CHAPTER2「悲哀の少女・前編」7
 昼休みになり、妙子は舞子と少し離れた場所で、冴と話してた。
「舞子ちゃんがああいう風にされ始めた頃はいつ頃?」
「たぶん、コンクールが終わってからだと思います。1年の時もなにかと絡んでは来てたけど、今よりはひどくなかったです。そういえばあの時からかな?」
「あの時って?」
「あ、いえこれはちょっと言えないんです」
妙子が口をつぐむが、冴は妙子と舞子が冷菜と会ってた事を知ってる事を切りだそうとした。

「もしかして、妙子ちゃんと舞子ちゃんが、この近くの喫茶店で誰かと会ってた時?」
「え、知ってるんですか?」
「言えんって事は、舞子ちゃんに会ってた人が何かをさせたいからじゃないと?それには何かしら機密が絡んでいると言う事じゃないと?」
冴は確信めいた質問をするが、妙子は目をそらす。

冴はその時の事を聞きだそうとする。
「あの時偶然見てしまってね。内容まではわからんけど、その人舞子ちゃんに何をさせてると?」
「それ関係あるんですか?」
「関係あるかもしれないし、関係ないかもしれない。あくまで可能性の一つばい」
冴は推察して話すが、妙子は口を閉じてる。

冴は問う内容を変えて質問する。
「それじゃ、コンクールの出場者はわかる?」
「あの、コンクールの出場者と言っても、皆違う学校ですよ。あいつらとは関係あるとは思えません」
「確かあの西寺花蓮と言う人はコンクールに出場する筈だったと言ったとでしょ?」
「自分でそう言ってるだけで、今回のコンクールは最初からまりりんが出場する事が決まってたんです。花蓮はピアノは確かに上手だけど、まりりんに比べたら大した事ないし、まりりんがシノさんに気にかけられてると言うのがあるけど、一度花蓮はシノさん以外の先生から、コンクール出場の打診があったけど、練習にもろくに出ないから、それ以降は声がかからなくなったんです」
「うーん。コンクールに出れる実力はない訳か?今回優勝したのがおもしろくないのかもしれないけど、それは西寺さんの努力が足らんって事やない」
「確かにそうです。まりりんが優勝した次の日に一美と一緒に優勝祝いと称して、一美に紙で切った紙吹雪を頭にかけられました。でもそういう事はたまにあったんです。ノートを汚されたり、上履きに画びょう入れられたりと言うのはその次の日からなんです」
妙子が口調を強くする。

冴は妙子の話から考察して、口を開く。
「コンクールに妙子ちゃん達が会ってた人。その二つにひっかかるちゃね」
冴は右腕を左手の手のひらに載せ、右一刺し指を降らしながら推察する。

妙子はハッとした感じになる。
「あ、その人音梨琴美の関係者だと言ってました」
「そのコンクールの出場者に音梨琴美はおらんかった?」
「いました。あたしらが会ってた人から聞いたんですけど、優勝はできなかったんで、悔しい思いをしたけど、まりりんの演奏聴いて感心したと言ってました」
妙子の一言で、冴は閃いたような表情を妙子に向ける。

「そればい。この二つに音梨琴美と言うのが共通する。彼女がカギばい」
「でも偶然じゃないですか?どうみても花蓮達とは関係なさそうですし、琴美さんもまりりんの演奏は認めてたって言ってたし」
「直接彼女から聞いたんじゃなかろう?琴美さんって確か色んなピアノコンクールで優勝してるっちゃろ?舞子ちゃんが優勝した事でプライドがズタズタになったとしてもおかしくない」
冴は人差し指を妙子を向ける。

「でも琴美さんがまりりんと何の関係があるんです。事伝えだけど、まりりんの演奏認めてたって言うし」
「人って言うのは本当の事を言わず、うわべだけって言うのがあるとよ。まあ仮に舞子ちゃんの演奏を認めていても嫉妬心があってもおかしくない。琴美さんがカギね。舞子ちゃんは今日も行くと?」
冴が妙子に聞く。

妙子が下を向きながら口を開く。
「行くでしょうけど、まりりんが何処で待ちあわせしてるかわからんし」
「とっておきがあるとよ」
冴が笑顔で右一刺し指を妙子に揺らす。

妙子と冴の見えないところで、寛斗と隆矢が座って聞いてた。

この会話を聞いている
寛斗と隆矢の狙いとは?
よろしくお願いします。
にほんブログ村 小説ブログ 学園・青春小説へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ 長編小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト





総もくじ 3kaku_s_L.png 私事
総もくじ 3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
もくじ  3kaku_s_L.png はじめまして
総もくじ  3kaku_s_L.png 私事
総もくじ  3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
  • 【CHAPTER2「悲哀の少女・前編」5】へ
  • 【CHAPTER2「悲哀の少女・前編」7】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【CHAPTER2「悲哀の少女・前編」5】へ
  • 【CHAPTER2「悲哀の少女・前編」7】へ