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「BLACK PARKA -ブラックパーカー-」
黒いパーカーの少女

黒いパーカーの少女 5

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その日の午後、樹里は夢富パークランドの施設内のファーストフードで昼食を終えた後、13時にF4の駐車場を見渡せる場所に立ち、孝恵が来るのをまっていた。やがて孝恵が運転するステラが駐車場に入ってきた。運転してるのが孝恵だと確認すると、ステラを停まってる後方から接近した。

そして窓のガラスを軽く叩いた。途端に窓ガラスが降下する。
「木野孝恵さんですか?」
「え、ええそうです」
樹里が孝恵である事を問いた。

「そ、それでその動画にいくら払えばいいんですか?」
「うーんいくらかなあ」
樹里が孝恵の質問に笑顔で応答しながら、右手をポケットに忍ばせた。
「あ、あのいくら払えばいいんですか?」
孝恵は更に問うが、樹里は右手で素早くペンのようなものを樹里の首の右部分に突き刺し、プシュと小さな音がした。
「な、何を・・」
孝恵がゆっくりと目を閉じて、崩れ去った。
「あらあ大丈夫ですかあ」
樹里は周囲を見回しながら、甲高い声で孝恵を気遣う振りをした。

樹里は少々手間取りながらも孝恵を助手席に移し、エンジンスタートボタンを押して、携帯を右手に持って、コンタクターに連絡をした。
「”はい”」
「私よ。標的をこれからを例の場所に連れて行く。防犯カメラがないルートをこの車のカーナビに転送して」
「“その車のカーナビのシリアルナンバーを教えて”」
「シリアルナンバー?」
「“そうよ。それがなければそのカーナビのシステムに入れない。そのカーナビは車の一部にめり込んでる?」
「ええ。めり込んでるわ」
「”ならその車のダッシュボードを開けて、そのカーナビの取扱説明書が入ってないか観て”」
コンタクターにそう言われた樹里はダッシュボードを開けて、カーナビの取扱説明書を探した。

「あったわ。次は?」
「“最後のページにシリアルナンバーが書いてないか観て”」
樹里は最後のページを開いて、黙読をして、いくつもの数字が並んでる番号を見つけた。
「たぶんこれじゃないかな?」
「その番号を言ってみて」
樹里はその番号をコンタクターに伝えた。
「”それで正解よ。待ってて乗っ取りに5分もかからないと思う”」
通話が続いてる状態で、無言がしばらく続く。電話の向こう側からはコンタクターがパソコンのキーボードを叩く音が樹里に伝わっていた。

しばらくするとカーナビの画面に変化が起こり、自動的に動作が始まる。
そしてカーナビに目的地のルートが記された。
「来たわ。ありがとう。かなり遠回りになるわね」
「“カメラのない場所を割り出すルートとしたらそれが最適よ。くれぐれも事故には気をつけて。警察に関わると厄介になるわよ”」
「わかったわ。終わったら連絡する」
「“夜明けには終わらせて。それじゃ”」
コンタクターはそう言って通話を終わらせた。

樹里は眠ってる孝恵を観て、左人差し指で孝恵の唇をなぞらせた。
「さあ。二人で思いっきり楽しめる場所に行きましょう」
唇から手を離した樹里はステラを発進させ、目的地に向かった。


孝恵を拉致した樹里。
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