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「Music of Life」
CHAPTER2「悲哀の少女・前編」

CHAPTER2「悲哀の少女・前編」26

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 話しあいは二時間近くに及び、現在は授業中のため周囲は静かであるため、誠良達は静かに廊下を歩く。

そんな中、美紅が口を開いた。
「ねえカイ。どうしてあの時、証拠を出すのを止めたのよ」
美紅の問いに誠良は周囲を見回しながら中国語で答える。
「不是是不是当然。那个时刻拿出动画的话,这个动画是不是怎样的被听见。关联即使没有也我们疑问是不是可以悬挂?(当たり前じゃないか。あの時点で動画出すと、この動画はどうしたのかと聞かれるぞ。繋がりがなくても俺達に疑いがかかってもいいのか?)」
「是说因此,被香味奈一人的原因要了哟。你因为停住(だからと言って、香奈一人のせいにされたんだよ。貴方が止めるから)」
「是那個狀況那樣只有做喲。如果我們差遣的事對對面被知道怎樣做喲?(あの状況だとああするしかなかったんだよ。俺達のやってる事が向こうに知られたらどうするんだよ?)」
「那个是那样,不过,有真的帮助香奈的心情?(それはそうだけど、本当に香奈を助ける気あるの?)」
「不是是不是當然。靠近過多你間倉,不是沒能集中工作?(当たり前じゃないか。おまえこそ間倉に寄りすぎて、仕事に集中できてないんじゃないか?)」
「什麼意思喲?(どういう意味よ!)」
美紅は睨みつけて、誠良に突進してきた。

誠良と美紅の一触触発状態に真岼達は慌てながら周囲を見回した。
「Settle down. In that situation, it was unavoidable.(落ち着きなよ。あの状況じゃ仕方なかったとよ)」
冴が英語で二人を落ち着かせた。

冴が英語を使ったのに誠良が口を開く。
「何で英語なんですか?先輩中国語もいけるんじゃないですか?」
「あんたほどじゃないとよ。私英語の方が好きだし」
冴は誠良に笑顔で応え、美紅の方を向いた。

「ねえカル?あの状況じゃ仕方なかよ。私だって少し揺さぶりかけたけど、なかなか動じなかった。あれ以上やると、私の事に疑いを持つ人間も増えてくるやろうしね」
カルと言うのは、美紅の英語名のカルメンの略称であり、英語の方を好む冴がその方が呼びやすいから、美紅に対してはそう呼んでいるのだ。

美紅は誠良の方へ顔を向けた。
「でも私の時はまゆが携帯出したじゃない?」
「あれはあいつも知ってるから出したんだよ。間倉がいじめに遭ってると言う証拠をあそこで出したら、何でそれを俺達が知ってるのかって事になるぞ」
「わかってるけどさ・・」
美紅は理解してても、納得のいかない表情をした。

美紅は沈んだ表情を向き、違う方向を見ると香奈が歩いていた。
「ねえ香奈を私のところに連れてきてほしいんだけど・・」
「どうする気だよ」
誠良は理由を問うが、美紅は「おねがい」と懇願した。
「わかった」と誠良は里実と統哉に顔を縦に振り、統哉と里実は香奈の下に走っていった。

誠良達は人気(ひとけ)のないところに移動する。
「あんた達はもうすでにこの問題にとりかかってると?」
冴が誠良達への問いに、誠良が答える。
「ええ、堀本のためじゃないですけどね」
「あんたらはあの香奈って人のためと?」
「まあこいつのためですね」
誠良は美紅の方を見る。

真岼が逆に冴に聞き始める。
「先輩は何故舞子のために動いてるんですか?貴方と妙子達とはどうも繋がりがないような?」
「あの子達見てるとおもしろいと思ってね。それで話し始めたら、まあ気があったと言う事」
「あいつら最後までいじめを認めなかったですね」
「私は今回の事はなんか筋書きがあるって思うったい」
「私もそう思います」
「ところであんたらは何で乱闘に参加したと?」
冴が誠良達に乱闘の事を聞く。

数秒の間が空き、誠良が美紅の方に顔を向けて答える。
「なりゆきですよ。こいつが間倉のところに行ったから」
「仕方ないでしょ!あのままじゃ香奈が」
美紅が反論した。

武流が口を開き始めた。
「でもさすがの先輩も手こずってますね」
「いじめの決定的証拠がないとよ。揺さぶりをかけたけど、なかなか口を割らんとよ」
冴が頭を抱えた。

武流が更に語り始める。
「それにあの玉野が問題だよな。あいつ自分が不利になったら話題を変えるしさ」
「玉野先生も舞子さんをいじめてるからです」
武流の言動に音葉が答えた。

音葉の言葉に誠良達が驚いた。
「だったら堀本はきついんじゃないか?そんな奴が担任じゃ」
武流が心配そうな表情を浮かべた。

冴は音葉に顔を向けた。
「音葉、具体的に玉野先生はどうやって舞子ちゃんをいじめてると?」
「まあ例とすれば、制服が隠された時がありましたよね?その時先生はどこに忘れてきたんじゃないの?とか、教科書やノートが無くなった時は忘れたと決め付け、罵倒したりとかです」
「まあそうちゃろうと思ったけどね」
冴は頭をかきながら、苦い表情を浮かべた。

次に真岼が問い始めた。
「音葉、妙子はどうしてたの?」
「妙子さんは懸命に先生にいじめを訴えてましたが、先生は知らぬが存ぜぬです」
音葉は腕を組みながら、淡々と話した。

音葉の話を聞いてみんなは玉野の悪行に憤りを感じる中、冴が今回の出来事を推測して誠良達に話し始めた。
「今回は妙子ちゃんを停学に追い込むための計画だったとよ。衛原って人の友人がまず寛斗君と隆矢君と誘い、それを見た妙子ちゃんがいつもの二人の悪行だと思い、彼ら二人のところに行く。その隙にあの三人が舞子ちゃんのところにやってくる。妙子ちゃんがそれを見て、彼女達のところにやってきて、問い詰めようとする。それで妙子ちゃんを挑発して暴力を奮わせようとする。たぶんパンチの一、二発くらい食らって傷か痣を見せて、西寺達は教師に訴えるつもりでいたんやろうけど、ここで彼女達に計算外の事が生じた」
「計算外とは?」
誠良が冴に問う。

誠良の問いに冴は笑みを浮かべた。
「まずは妙子ちゃん。いつもは感情的に西寺達に迫ってきたけど、舞子ちゃんの携帯壊されて、静かに怒りを湧きだしていった。その結果、いつも以上にアドレナリンが増えて、西寺に対して気絶するくらい殴った事たい。それにお友達二人に対しても、顔面や腹にいつも以上に強く殴った事たいね」
「そういえばあいつがあんなにやるとは思わなかったな。で、他には」
「もう一つはあんたらばい。私もあんたらがあそこにいるのは驚いたとね。妙子ちゃんだけをターゲットにするつもりが、あんたらが来た事は予想外だったはず、それに妙子ちゃんが我を忘れて向かってきたから、衛原は自分の仲間を呼ぶしかなかった」
「あそこであいつらを暴力的に潰すのは簡単だが、芳野の事もあったし、何より平和的に解決したかったけど、騒ぎになってたしな」
冴の推測に誠良が答える。

誠良が答えた後に音葉が口を開いた。
「私は屋上で騒ぎがあったんで、来てみたら妙子さん達が大立ち回りをしてました。私は以前から妙子さんのそういう面を懸念してたのです。恐れていた事が起きたんで、彼女を止めようとしてたんですが、彼女は予想以上でした」
音葉が妙子の事を評して語った。

音葉の答えに武流が推測して問うた。
「あいつ格闘技かなんかやってるんじゃないか?」
「あれはおそらく中国武術の一種です。はっきりとはわかりませんが、あの動きにそう感じました。実力は相当なものです」
音葉は腕を組みながら淡々と話す。

武流が音葉の方に顔を向ける。
「しかし音葉のあれを解けるものがいるとはな」
「何が言いたいのですか?武流さん」
「いや、お前にしては珍しいなと思ってな。なんかうれしそうだから」
「ええ、あんな女性がいた事をね。手段はよろしくないですが、友のためにあそこまで体を張れる方がね」
音葉は小さく笑みを浮かべた。

誠良が冴に顔を向けて口を開く。
「しかしあいつらってなんか口裏合わせしてるみたいな感じでしたね。俺も生徒指導室であいつらがいじめを認めて辞めてくれたら良かったけど、認めようとしないから、自分的にしかけてみたけど、なかなか乗ってこなかったな。グッピーの事に関しては謝罪させたけどな」
「まあ証拠があったからちゃね。私も乱闘まではなんとか行けたけど、いじめまでは難しかったね」
「先輩だったら理論的に解決するんでしょ?」
「まああんたらのようなやり方は好きじゃないっちゃね」
冴は一指し指を揺らしながら誠良に答えた。

そうこうしてる内に統哉と里実が香奈を連れてきた。
「香奈と二人で話させてくれる?」
美紅が誠良達に頼み、誠良は納得して、二人から離れた場所に移動した。

「おい教室戻らなくていいのか?」
誠良がみんなに問う。
「どうせもう授業はもう終わりでしょ」
誠良の問いに里実が答える。

統哉がにやりとした。
「美紅ちゃん。愛の告白でもするつもりですかな?」
「そういう発想しかできないんですか統哉さんは!男と言うのはこれだから」
音葉は静かな口調で、統哉の言動に呆れた。
「私も興味あるばいね」
冴も興味津津で二人を見る。

美紅と香奈の行く末を見届ける誠良達。
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~ Comment ~

NoTitle

中国語も英語も全然分かりません(笑)

楓良新さんは外国語を勉強為さっていたのでしょうか?

中国武術……少林寺拳法しかしらない(笑)

青井るいさんへ

いえいえ全然勉強してません(笑)。これはある方法を使ってこういった言語を出しています。

たとえ語学を理解してるとしても、英語ならともかく、中国語の場合は日本語からの直接変換は難しいです。でも私もこんなに話せればいいなあって思ってます。

中国武術は少林拳、太極拳しか私も知りませんが、奥深くいけば北派、南派があるようです。
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