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「Music of Life」
CHAPTER4「各々が奏でるソナタ」

CHAPTER4「各々が奏でるソナタ」26

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「は、初めまして。ま、間倉香奈です」
香奈はタブレットの向こう側にいる冷奈に軽く会釈した。
「タブレットの向こう側から申し訳ありませんが、諸事情により顔を見せる訳にはいきませんので、その事は承知してください。貴方に来てもらったのはいくつか質問したい事があるからです」
「はい」
香奈は冷奈に小さく返事した。

「まずは間倉さん。美紅さんと仲がよろしいようですが、彼女の事を何処まで知っていますか?」
「ど、何処まで知ってるかって。その・・・」
「その・・・?何ですか?」
「メ、美紅さんは、ほ、香港の資産家の令嬢で、映画やサッカーが好きで、中国やアメリカの歌。日本の歌もよくしっていて、そ、その頭も良くて、中国語、映画、日本語も上手です。それと楷真君達と以前から知り合いだからと言うところです」
「そうですか。では貴方は彼らの近くにいましたが、彼らの話は聞いてましたか?」
「い、いいえ。聞いてはいけないと思い、聞こえないところで待ったました。た、ただ?」
「ただ何ですか?」
「さ、さっき美紅さんがみんなと揉めていたのは気になりました」
香奈の答えに誠良達は驚愕の表情を浮かべた。

冷奈が続ける。
「美紅さんが何故皆さんと揉めていたかご存知ですか?」
「わ、わかりません。で、でも私の事で揉めていたんじゃないかと思います」
「何故そう思われるのですか?」
「美紅さんはこ、こんな私の事で無償に尽くしてくれる。周囲に反発がありながらも私を守ろうとする。違う国から来た人なのに」
香奈は申し訳なさそうな表情を浮かべ、美紅は右手を香奈の左肩にそっと置く。

「何故美紅さんは貴方にそこまで尽くすか、お分かりですか?」
冷奈の問いに誠良達の周囲に緊張の空気が渦巻く。
「分かりません。た、ただ美紅さんと接していくうちに、何故かここで初めての知り合ったような気がしないんです」
香奈の発言に周囲は驚くが、誠良、真岼が確信めいた表情を浮かべていたのを冴は見逃さなかった。

冷奈が更に続ける。
「その根拠は何ですか?」
「わ、私が小学校5年の時でした。夢富町の田舎の小学校です。そこに関東から来たある男の子が転校してきました。お姉さんは6年生だから姉弟揃ってです。私のクラスに体が大きくて横暴な男の子がいて、いつも二人の子分がいました。その男の子は村の地主の息子でそれを傘にいつも高圧的に周囲に接してました。それでその男の子をいじめはじめて、ある日村の公園で、その男の子をいじめてところを偶然通りかかって、それで見つかってしまい、子分の二人が私のところに走ってきて連れ出し、服を脱がせようとしたところ、一人の男の子と二人の女の子が現れました」
香奈の言った人物に誠良、真岼は堅い表情を浮かべ、美紅は思い出したかと言うように小さく笑みを浮かべた。

それは今の仕事を始める4年くらい前にまだ訓練生だった頃、夢富町の郊外の田舎で、その村の地主の息子が権力を傘に来て横暴を振るっている情報を受け、その地主の息子を社会的に抹殺するため、誠良、真岼、美紅が実地訓練として派遣された。
その地主は冷奈達のネットワークからも脅威の人物と認定されていたため、地主は冷奈の指揮の下、不正資金を得た証拠が挙がり、村から息子や家族を連れ、姿を消した。
誠良達は直接的に抹殺するため、地主の息子と子分二人のいじめている証拠を押さえ、彼らを脅し、穏便に済ませようとしたが、彼らは暴力で返すも、誠良達は軽くひれ伏せた。香奈がその場にいたのは予定外だったのだ。いじめを受けていた男の子は翌年姉と供に転校していった。

香奈が続ける。
「その人達は軽く彼らをあしらいました。一緒にいた男の子も驚いてました。その横暴な男の子は彼らを見て大きな体を震わせて怯えてました。わ、私を襲おうとした二人の子分はその女の子にあしらわれました。日本語じゃなかったので、わからなかったですが、その女の子は泣いている私に近づいて、中国語だったと思いますが、何を言ったかわかりません。でも笑顔で私を起こし、その際に胸やお尻を触ってきましたが・・」
香奈は顔を赤く浮かべ、最後の部分を聞いた誠良と真岼は苦い顔を浮かべ、美紅がにやけた表情を浮かべた。

冷奈が咳払いしながら香奈に続けさせる。
「そしてその女の子が私に何も言わず、自分の着ているコートを自分に着せてくれて、それで額に口付けして三人でその場を去っていきました。後の二人はなんか怖かったけど、その女の子は言葉通じなくても暖かく感じました。その女の子がなんか美紅さんとなんかにてるような感じがして・・。美紅さんと接したらその女の子を思い出して・・」
香奈が下を向きながら冷奈に過去の事を話した。
「その女の子に会ったらどうしたいですか?」
「あの時はありがとうと言って、コートを返したいと思ってます」
香奈は顔を上げて冷奈に返答した。

「如果哭着可爱的脸弄坏・・・"泣いていたらかわいい顔が台無しだよ"と言ったのよ」
美紅は笑顔で香奈にそういって、香奈は驚きと懐かしさに目に涙を浮かべた。

香奈の過去に美紅と接点があり。
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~ Comment ~

NoTitle

泣く姿も美しい・・・というのは駄目か。。。
まあ、それはともかく。
付き合った、知り合ったでとやかく言われるのは私は勘弁ですけどね。
面倒くさい。。。
( 一一)

NoTitle

そうかー、これが初めての出会いじゃなかったんですね。
しかし、美紅ちゃん……小学生の時から(笑)

LandMさんへ

確かにとやかく言われるのは叶わんですね。面倒くさいですね。
でも人それぞれでしょうね。
確かに泣く姿は人によってはいいでしょうが、悲しみが伝わってきますね。

椿さんへ

最初は高校での出会いにしたかったですが、ふと思い浮かんで、昔会った事があると言う設定を盛り込もうと思いました。
いつ使おうと思いましたが、今回成り行きですが、それを使おうと思いました。
美紅は昔からあんな感じですね。小学校からではなく幼少からかもしれません。
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