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「Music of Life」
FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」3

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セーフハウスに戻った誠良達は早速菊蔵、久代、勝司を貶める準備に入った。女性への虐待じみた行為は既に冷奈の指示で武流、統哉、里実、音葉がカメラ等を仕掛け、証拠が挙がっていた。
だが誠良達はそれで貶める気はなかった。菊蔵に関しては不正経理や不正収賄の証拠をマスコミ等に流せばいいが、この二人については別のやり方で攻めるつもりだ。

まず久代は大学時代はホステスであり、美人であった。現在60近い年齢だが、美容にお金をかけ、今でも周囲から若いと言われるくらいだ。しかし加齢と供に衰えていき、化粧とかしても痛々しく感じられる部分もあった。それにお嬢様育ちという事もあり、高慢で近所の評判も悪かった。
嫁に来た女性は美人であり、対抗意識を燃やしていた。家にいる時も何かにつけて因縁をつけてきたりしていた。お金はある癖にいつも女性にお金をせびってはブランドものや若い男に貢いだりしていた。

息子の勝司はいわゆる典型的な坊ちゃん育ちだ。菊蔵には厳しく育てられたところもあったが、久代には溺愛されて育った。そのため我侭で横柄でプライドが高くいつも人を見下してるところがあった。大学も2年留年して、それが就職に響き、菊蔵の計らいで宝明学園の教師になったのだ。
そこでもそういった性格のためか、生徒達の評判が悪かった。極めつけは女子生徒への淫行だったが、それは菊蔵が揉み消し、勝司はお咎めなしだった。代わりに女子生徒は学校に居辛くなり、退学してしまった。

誠良達はこの一家をどのようにして抹殺していこうと考え、その結果、菊蔵の権力させ崩せば、久代も勝司も崩せるとの結論に至った。
誠良達は明日の夕方決行する事に決めた。

その日の午後5時、誠良、真岼、美紅はセーフハウスを出ようとした。
途中、武流、統哉とすれ違った。
「おお今から仕上げに行くんだな」
武流が誠良達に声をかける。
「まったく美味しいところをとっちゃってさ」
統哉は明るい表情で皮肉を込めた。
誠良が小さく笑みを述べながら語りかける。
「君達には感謝してるよ。おかげで仕事が早くなった」
「いやいや。君らに話が来る前に高城さんから探れと言われてね」
統哉は頭を掻きながら返答した。

いつもは誠良と真岼が裏付けをとって、どのような制裁をするか検討する。トラブルの程度、対象者の生い立ち等も考慮したりもする。
しかし今回はすでに冷奈の指示で動いていたため、後は誠良達が仕上げにかかる段階となったのだ。

「んじゃあ。気をつけてな」
武流が声をかけ、誠良が右手で軽く手を振って、二人の前を立ち去った。

ハウスの正面玄関を出ようとした矢先、音葉が両腕を組んで壁にもたれかかってた。
音葉が声をかける。
「これから仕事ですか?」
「ああそうだ。君らの調査したデータや資料が役に立ったよ」
「くれぐれもやりすぎないようにしてください。やりすぎると貴方のお父上にもしわ寄せがいきますので」
「親父は関係ないだろ!」
音葉の発言に誠良は顔を強張らせて返した。

「ちょっと誠良。落ち着きなって」
真岼は左手を誠良の右肩に置き、落ち着かせる。
真岼は音葉に顔を向け語り出す。
「音葉。お父さんの事を誠良に言うのはタブーだって」
「これは失礼しました。でも誠良さんのお父様は我らSSNのトップに立つ一人です。あのお方は私の父も尊敬していた方ですので」
音葉は両腕をゆっくり解き、緩やかに返した。

「俺にとってはただの馬鹿親父だよ。どうせこの仕事も親父が裏で手を回したんだろうよ。何かにつけて俺の事をああだこうだ言いたいんだろうしな」
「誠良仕方ないよ。こういう仕事だし、他人の人生を自分の判断で左右させる事だし、お父さんに迷惑をかけたら、私達の活動に影響するから発破かけてるんだと思うよ」
真岼は投げやり気味になってる誠良と苦言を呈した音葉を気遣った。
「別に発破かけてる訳じゃないですよ。でも気遣い感謝します。ではお気をつけて」
音葉はそう言ってエレベーターの方へ去った。

「カイ。別に音葉の言う事気にする事ないよ。私なんて美鈴(メイリン)に毎回小言言われてるし、アニタから嫌味ばっかり言われてるしね」
美紅もウインクしながら、誠良を気遣った。
「すまないな。ありがとうよ」
誠良は真岼と美紅に感謝の意を贈った。

誠良達は玄関を出て、駐輪場に停めてある二台のビックスクーターのエンジンをかけた。
誠良は一人でヤマハ マジェスティ250にまたがり、真岼はスズキ スカイウェブ400にまたがった。真岼の後ろに美紅がまたがる。
誠良達はビックスクーターを発車させ、谷尾邸に向かった。

誠良達が谷尾邸に向かう。
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