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「Music of Life」
FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」5

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誠良は驚く勝司と久代に不適な笑みを浮かべる。

「だ、誰だ!勝手に家に入ってきて!警察呼ぶぞ!」
勝司が誠良に向かって声を震わせながら叫んだ。
「警察に呼ばれたらこまるのは貴方がたではないでしょうか?」
誠良はタブレットを二人に向けて、先程の動画を見せた。
「お、おまえらか?俺らの事を盗撮したのは?警察に訴えてやる!」
「訴えてもいいですが、これが世間に流れると、住所や職場などが割れ、世間からはじき出される形となるでしょうな」
誠良は冷笑を浮かべながら、勝司を挑発した。

「な、なんだと」
勝司は誠良に怒りの形相で詰め寄ってくる。
「勝司さん。そんなに嫁さんに攻撃したかったら、俺に攻撃してきたらどうですか?どうせ貴方のような性根の腐った人間は弱い人間しかできないだろうけど・・」
誠良は勝司に冷やかに言い放った。

「こ、このやろう」
勝司は誠良に殴りかかろうとする。
しかし誠良は紙一重でかわし、右腕を振り上げて勝司の右脇腹に右拳を放った。
「ん・・ぐ・ぐは・」
勝司は打ち込まれた右脇腹を両手で押えながら、床に息を殺しながらうずくまった。
「あたしの息子に何するんだい」
久代が勝司の元に駆け寄ってくる。

駆け寄ってきた久代を誠良は右手で久代の右腕を掴み、誠良の方に手繰り寄せ、左手で久代の頬を思いっきり殴った。久代の唇から僅かに血が滲み出す。

「なあ久代さん。あんたさっき息子の嫁さんに“嫁失格”って言ったよね?」
誠良が問いただすも、久代は無言で誠良に睨み返した。
「言ったよねええ?」
誠良は目を鋭くして、右手で久代の服の襟を掴み、壁に叩きつけた。

壁に叩きつけられた久代は苦悶の表情を浮かべる。
「い、言ったよ。それがなんだってだい?」
「だったらあんたは人間失格だよ」
誠良はそう言いながら更に久代を壁に叩きつけた。
「ぐ、ぐは・・・」
久代は苦しい表情を浮かべた。

「か、母さんに何をするんだああ」
勝司は涙を滲ませがら、誠良に飛びかかるも、誠良は素早く右手で勝司の喉仏を突いた。
「う・・ぐおお・・おお」
勝司は両手で喉仏を押えて、苦悶の表情を浮かべながらうずくまった。
「か、勝司ぃぃぃ!」
久代はうずくまる勝司に涙を浮かべながら叫んだ。

誠良は震えあがる久代に冷笑を浮かべる。
「身代金と言う映画知ってます?メル・ギブソン主演の映画で誘拐された息子を取り戻す内容で、今からではだいぶ古い映画ですが、犯人グループのリーダー、ゲイリー・シニーズが不満があって噛みつく犯人の一人に素早く喉仏を突くんですよ。そしてこう言うんです。“おい息を吸え、息を吸えば楽になるぞ”ってね」
「それがどうしたって言うんだい?」
久代は誠良を睨みつけながら返した。
「だからこう言う事なんですよ。“おい勝司さん。息を吸え、息を吸えば楽になりますよ”」
誠良はその台詞を引用して勝司に言い放った。

「把被放的自己状况比喻为电影的肖恩的你的癖性。(自分の置かれている状況を映画のシーンに例えるのは貴方の癖ね)」
どこからともなく声が聞こえ、誠良は声がした方向へ顔を向けた。それは灰色の目指し帽を被った美紅だった。
その後に青の目指し帽を被った真岼も姿を現した。

「哎呀,不要说那样。我是爱好电影。她比那个怎么办了?(まあそう言うな。俺は映画好きなんだからね。それより彼女はどうした?)」
「在卧室睡下来了。在弄得暗了的时候,因为让嗅药了所以不许久起来。(寝室に寝かせたわ。暗くした時、薬を嗅がせたからしばらくは起きないわ)」
真岼が中国語で誠良に返した。

「お、おまえら中国人か?金が欲しいのか?」
勝司が息を切らしながら誠良に訊ねる。
「まあ当たらかずとも遠からずですね。それで貴方がたを調査したら、とんでもない事してるとわかりましたからね」
誠良は勝司の左肩に右手を置きながら語った。

「とんでもない事か?おまえらに家の事でとやかく言われたくないな」
勝司は誠良に悪態を吐くも、誠良は右手で勝司の頬を叩いた。
「だからー。それで来たんじゃないと言ってるだろ!ここじゃなんだからそっちのソファーで座ってゆっくり話しましょうよ」
誠良は勝司を立ちあがらせて、勝司を掴みながら隣の部屋のソファーに移動した。

真岼と美紅は久代を隣の部屋に移動するも、美紅が久代の胸や尻を揉み、そんな美紅に真岼が声をかける。
「已经正给予什么?(もう何やってるのよ?)」
「虽然是相对于年龄来说年轻的感觉触摸可是的话正仍然被换成零钱。(歳の割には若々しい感じだけど、触るとやっぱり崩れてるわね)」
美紅はやらしそうな声で真岼に返した。

そして久代も座らせ、誠良は二人に向かい合う形でソファーに座った。真岼と美紅は立ったままだ。
「さあ始めようか?」
誠良は両手を叩き、勝司と久代に声をかけた。


誠良の尋問が始まろうとする。
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~ Comment ~

NoTitle

ちょっとご訪問できなかった間にいっぱい進んでた!
最終章開始ですね。

琴美ちゃんには何だか同情してしまいます。親身になってくれた人が、他にいなかったんですね……。

先生の旦那……マザコンでDV……(-_-;) こういう人は結婚しちゃいかんです。まあ、この情けなさっぷりが見ている分には面白いですが。さすがに嫁にはなりたくないなあ。

椿さんへ

こちらもなかなか訪問できなくてすいません。
これよりもっと進みたかったんですが、色々と忙しくてこれくらいに留まりました。

確かに琴美は不遇の時期を過ごし、今は恵まれた生活を送ってますが、周囲に大事にされても、社交辞令のようなものですからね。
だからこの先生の事が心から尊敬できる人だったんですよ。

この旦那は結婚よりも人として付き合いたくないですね。
現時点では誠良達に痛い目に遇わされ、泣きを見ています。こういうのを書くのは自分も楽しいです。
嫌な部分を描くのは自分も嫌ですけどね。
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