FC2ブログ

「Music of Life」
FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」15

 ←FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」14 →FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」16
この話からの続きです↓
CHAPTER3「悲哀の少女・後編」40 END


妙子は舞子が乗ってる車イスを押して、食堂に向かう。
食堂に着いた妙子は舞子が乗っている車イスをテーブルの前に固定して、シノ達を待った。

数分後にシノ達が入ってきた。
「もう妙子ちゃん。せっかちちゃけんなあ」
ナツキが苦笑しながら入ってきた。
「あは。ごめんなさい」
妙子は舌を出して謝罪した。
続いてシノ、妙子の母栄子、優花、舞子の母恵美も入ってくる。

栄子の姿を見た妙子は声をかける。
「お母さん。ちょっとごめん。あたしお金持っとらんけん」
「もうしょうがなかねえ」
栄子は妙子に1000円札を渡した。妙子は1000円札を持って食券を買いに行った。

舞子がいるテーブルに次々と集まってくる。恵美と栄子とナツキは食券を買いに行き、優花とシノは鞄から弁当箱を取り出した。
そして皆が揃い食事が始まろうとした。舞子の弁当は舞子が左手がギブスに巻かれているため、恵美が開けた。

舞子は右手で箸が使えるが、体の左半分がほぼ固定されてて、慣れないため少しずつ戸惑っている。
「舞子大丈夫?」
恵美が心配して舞子に声をかける。
「う、うん大丈夫」
舞子は弁当箱を自分に寄せ、米やおかずなどをゆっくり食べる。

「舞子ちゃん。無理しなくていいからゆっくり食べなさい」
シノも舞子に優しく声をかけた。

妙子は優花に学校の状況を聞きたいが、舞子もそばにいる状況の中、別の事を切り出した。
「ところでユッキー。ナツキさんとシノさんとどうやって知り合ったんですか?」
「こら妙子!ユッキーじゃなくて倖重先生でしょ」
栄子は妙子の“ユッキー”と言う言動を注意した。
「お母さんいいんです。私は生徒とは堅く接しない方なんで」
「でも貴方は妙子の先生なんですから」
「そうったい。ユッキー。ちゃんと先生と呼ばせんと」
ナツキは栄子の言葉を受けて、ユッキーの肩を叩いた。

妙子の質問をナツキが語り出す。
「ユッキーいや、倖重先生はあたしの大学の後輩。シノはあたし大学の時にバンドやってた時に観にきて知り合ったとよ」
「ナツキさんバンドやってたんですか?」
「やっとたよ。でもシノってあたし達にいちゃもんつけてきとったとよ」
「ちょっとナツキ!」
ナツキの言葉にシノが顔を赤くして背中を叩いた。

ナツキが続ける。
「だってそうやん。あたしのバンドに音程がどうのとか、この流れはなってないとかさ」
「だってそうだもん。貴方のやってるのは音楽がないです。作曲も音楽のなんたるやも知らなかったし」
「だってあたし達遊びでやってたんよ。そんなのわかる訳なかやん」
ナツキはシノに口を尖らせながら反論した。

優花が話し出す。
「そういえば最初シノさん観て、ナツキさんのバンドに反論してた時、何この人って思ったけど、話してみるとこの人本当に音楽が好きなんだなって思いましたよ」
「そうそう。ピアノ弾いてる姿とか見て、よかよかって思ったたい」
「ちょっと二人とも!恥ずかしいよ」
シノは優花とナツキの言葉に顔を赤くした。

妙子が口を開く。
「三人とも歳が違うのに、よく一緒にいるみたいですけど。特にシノさんとはナツキさんともだいぶ離れてるような」
「うん。ユッキーはあたしが卒業してからは疎遠になったちゃん。卒業した後、米国に留学してね。シノはドイツに二年くらい留学したっちゃん。それから帰ってきて講師になって、シノは既に大学で講師になってたちゃん。シノが高大連携事業で夢ヶ丘に行った時、そこにユッキーがいてね。そこから三人でご飯食べたり、飲んだりするようになったんよ」
「そうだったんですね。それで倖重先生は大学の時どんな感じだったんですか?」
「ああユッキーね。大学の時、髪が短くて少年みたいだったんよ。でも中身はアイドルやカッコイイ人見るとキャーキャー言っちゃうんだから」
ナツキはにやけながら優花の事を話し、優花は顔を赤くした。

それに対して優花も反論する
「ナツキさんだって男みたいだったじゃないですか!髪型を刈り上げツーブロックとかしたりして!今でも男みたいな恰好するし」
「これがあたしのスタイルばい!」
「もう二人とも!」
優花とナツキのやりとりにシノは呆れかえる。

こんな三人のやりとりに恵美は舞子に顔を向ける。
「舞子良かったね。こんないい人達が来てくれて」
「え、あ、うん」
舞子は恵美の励ましに小さく笑みを浮かべた。

そんな妙子達の談笑に遠くからうじっと琴美が見ていた。


シノ、ナツキ、優花の掛け合いに
元気を少しずつ取り戻す舞子。
琴美が舞子達を見ている目的とは?
よろしければポチッと
にほんブログ村 小説ブログ 学園・青春小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト


総もくじ 3kaku_s_L.png 私事
総もくじ 3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
もくじ  3kaku_s_L.png はじめまして
総もくじ  3kaku_s_L.png 私事
総もくじ  3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
  • 【FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」14】へ
  • 【FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」16】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」14】へ
  • 【FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」16】へ