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「Music of Life」
FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」18

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妙子が芳野の言動に疑問を感じ、問い返す。
「何処かどうおかしいっちゃん。どがん見ても花蓮が指示して、まりりんに嫌がらせしてたったい!」
「そりゃ舞子ちゃんに対してはばい。間倉香奈に関しては西寺花蓮はそれほど積極的じゃなかったらしい。彼女本人の事もあるし、詳しくは言えんが、脅されてたらしいとよ。そのネタは衛原一美と石岡安恵の独断、そして名前は言えんがもう一人の男子生徒ばい。西寺はその事は知らなかったみたいばい」
「だからー。それはそいつらが花蓮の父親がこの夢富町の名士で、花蓮に何かあれば、その親父に何らかの圧力がかけてくるから、それが怖いからそう言ってるだけったい」
「俺も最初はそう思ったけどな。西寺の父親に連絡とったら、秘書を通して、彼女には厳重な裁きをやってくれと言ってきたとよ。弁護士もつけないとも言ってきた」
花蓮の処遇について、芳野が話し、妙子は意外な表情を浮かべた。

隆矢が口を開く。
「ははは。あいつ親父に見捨てられたっちゃな」
「まあその事を俺は西寺に話したら、落ち込むどころか、笑みを浮かべて、弁護士はつけなくていいとか、死刑にしてくれとか言ってたとよ。投げやりでも感情を露わにせず、淡々とな。なんかあの子は不気味に感じて来たばい」
「なんか変な奴っちゃな」
芳野の言葉に隆矢は顔をしかめた。

妙子が納得いかない表情で口を開く。
「百歩譲ってそうだとしても、何で花蓮がまりりんに嫌がらせをしたとよ。誰かがかけた賞金サイトじゃなかろうな」
「でもあれって結局、西寺がでっちあげたんじゃなかったか?公開動画で言ってたとよ」
隆矢が妙子の考察に釘を刺した。

芳野が口を開く。
「確かにそうだが、あのサイトを捜索したら何処にも出てこなかったとよ。綺麗さっぱり削除されてたとよ」
「それが出てこなかったら起訴ができんやん」
ナツキが芳野の言葉に口を開いた。

「確かにな。西寺本人はあのサイトは何処から来たか?よく知らないとも言ってたとよ。衛原もそうだ。石岡はこの件が起きた直後に学校からいなくなったが、お母さんに連絡とって、その後お母さんと一緒に署に出頭したから、それで話を聞いたら本人もよく知らないと言ってた」
「本当にそうなんかおいちゃん。そいつらが都合よく罪を逃れるためにやった事じゃなか?」
妙子は芳野の説明に疑問をぶつける。

芳野は妙子に顔を向ける。
「疑心暗鬼になる気持ちはわかるが、警察もきちんと証拠を固めないと、本当の真実を見逃す事になりかねん。今警察に動画が流れてきてるが、西寺達が舞子ちゃんをいじめてた動画、そしてクラスメイトが屋上で舞子ちゃんを虐げた動画も流れたきた。顔も鮮明にな。ほぼ全員の顔ばい。積極的じゃなかった奴らの顔もな」
「じゃあそれで刑務所にぶちこめるやん」
寛斗は喜々として芳野に言い放つ。

芳野は顔をしかめながら話す。
「しかし学校との対応もあって、できるだけ公にしないでほしいと言われたっちゃけんな」
「はあ!学校は何事もなかったように、そいつらには罪に及ばんようにするつもりか!」
妙子は怒声を上げる。
「刑務所まで行くかわからんが、教育委員会止まりの可能性もある。しかしそいつらはもう学校にはおれんやろ!こんなにネットに顔が出てしまったし、他にもSNS等にも書き込みやつぶやきも出たりしてるっちゃけんな。玉野先生については不埒な動画や、妙子や舞子ちゃんにした事が教育委員会どころか、マスコミにも流れてるからな」
芳野は浮かない顔をした。

隆矢が腕を組んで言い放つ。
「はん。あいつはあれだけの事を妙子や舞子にやったっちゃけん。当たり前ばい」
「確かに玉野先生の事はユッキーから聞いたけど、ひどい先生みたいやったちゃな。でもネットには住所や今まで行った赴任先の事や家族構成まで記されてたみたいったい。そうなると玉野先生だけでなく、その家族まで何らかの形で攻撃されるかもしれん。そうなるとネットの住人達が暴走して、玉野先生やその家族に危害を加えるかもしれん。それを警察や教育委員会は恐れてると」
ナツキの意見に妙子や舞子は複雑な表情を浮かべた。

芳野が口を開く。
「賞金サイトもそうだが、今回の動画や個人情報が流した送信先を県警のサイバー課が追跡してみたが、海外のいくつかのサーバーを使ってたそうばい。複雑に入れ込んでて、国家機関クラスだと言ってたとよ。プロの仕業だとな。それを聞いてある人物が頭によぎったとよ」
「それ誰ばい」
芳野の言葉に隆矢が問う。

「ナツキちゃん。悪いけど、外に出てくれんと。妙子や舞子ちゃんには重要な事だからばい」
「あ、はいわかりました」
芳野に言われてナツキは病室の外に出て行った。

それにつられて寛斗も隆矢も出て行こうとする。
「おい!お前達はここにいろ!」
「え!何で?」
寛斗は不貞腐れた表情を浮かべる。
「どうせ煙草を吸いに行くんやろうが!」
「別にいいやん。妙子や舞子に関係あると言っても俺らには関係なかろうが」
「とにかくここにいろ」
寛斗の反論に、芳野は首を右手で掴んで、病室から出さなかった。

妙子が芳野に問う。
「おいちゃん。誰の事で聞きたいと?」
「寛斗と隆矢は知らんやろうけど、妙子と舞子ちゃんは楷真誠良と言う人間は知ってるやろ?」
芳野が挙げた人物に妙子と舞子は意外そうな表情を浮かべた。


芳野が誠良を疑う訳は?
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