「短編、SS、読み切り」
あいのかたちあるもの

あいのかたちあるもの②

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私は彼女と食事をしている。彼女の作る料理はいつも絶品だ。味のうまさもそうだけど、栄養バランスを考えてちゃんと作ってるからね。

彼女が話しかける。
「ねえ仕事はどうだったの?」
「うん。成功だったよ。サッカークラブの投資話もうまく行ったしね」
「どこのクラブなの?バルサ、マンUとか?」
「そんな大きなビッククラブじゃないわよ。そんなクラブのスポンサーだったら、とてつもなく大金がかかるからね。中堅クラブよ。ビッククラブだと常に結果を求められるし、選手に払うお金も半端ないからね。中堅だとそれほど結果は求められないし、育てていけるからね」
私達が立ちあげたIT企業はその後急速に成長し、その後はさまざまな関連事業のスポンサーになったり、投資したりしている。
私は今までに音楽、映画、サッカーなどに投資していった。

今回、私はサッカーのあるクラブに投資する事になり、海外に行っていたのだ。将来性のあるクラブでビッククラブのようにビックな選手を獲得できないが、将来性のある選手を獲得して育てていこうと言う方針に共感して、投資する事を決めた。将来的には私の国からも将来性がある選手がいたらそのクラブを紹介する事も考えている。

「音楽はどうなったの?」
「最近、CD売るだけじゃいけないから、ダウンロードも視野に入れないといけないからね。後コンサートとかも・・。新曲の方はTAEの方は作詞はとっくに完成してるけど、MAIは作曲の方は融通聞かなくてね」
「あの二人って高校からすごかったもんね。同級生だったのに。今や売れっ子の音楽家だし」
「あら貴方だっていいじゃない。高校で教師してたし・・」
「契約でやってただけだよ。貴方が裏で働きかけた事もあるし・・」
「人に物を教えるって大変な事なのよ。私は金儲けしか考えてないし・・」
「それがすごい事だよ。貴方も昔からお金を稼ぐのは上手だったし・・でも貴方と一緒になったのは人柄だから」
「うん。私もお金だけだったら一緒にならなかったよ」
彼女のそんな笑顔に私は心が落ち着く。

彼女と一緒になって長いが、最初は私が富豪の令嬢だと言う事に引いていたところもあった。
私がお金に対して人一倍厳しい面があるところを見た彼女はそんな私が好きだと言ってくれた。

食事を終え、私達二人は皿を流し台で、泡をつけながら洗っている。
時々彼女の皿の洗う姿を見てうっとりしていた。
「もう見ないでよ。恥ずかしい」
彼女は照れながらクスッと笑った。
「貴方っていつ見ても綺麗で美しい」
「なーにお世辞言っちゃってるの」
私は彼女のお世辞に照れて、自分の肩を彼女の肩に軽くぶつけた。

「ねえ。しばらく休みとったから、二人で何処か行かない?」
「え?いいけど・・。でも・・」
「でも何?」
「家でゆっくり過ごした方がいい」
「そっか。なら何か映画でも観ようか?何観たいか取り寄せてあげるから。でも公開してない作品は難しいよ」
「別にいいよ。二人でゆっくりお喋りできたらいいし」
「ならさ。今夜ゆっくり語り合わない?」
「え?いいよ。うん。だって疲れてるだろうし・・」
「そう。じゃあ私お風呂入れてくるね」
「わかった」
私はそう言ってお風呂場に行って、お湯のスイッチを入れた。

今夜語り合うと言うのは、それはセックスの事であり、私達二人の隠語でもある。
彼女もその意味を知っていて、気遣って遠まわしに拒否してきたのだ。

結婚して長い時間過ごすと、セックスレスになるのは何も異性間だけではなく、同性間でも起こりえるのだ。
原因はさまざまだが、私の場合は仕事で海外に行く事もあって、一か月は家に戻らない事が多い。その間彼女は一人で寂しいところがあるのだろう。私も出来るだけ、メールや電話で極力連絡をとっている。

私との関係は家に在宅時と不在時の差が極端に多い。だからこそ仕事を終え、家に帰った時は燃え上がるのだが、最近はそれもなくなってきて、今では寝室も別になっている。

私は10代の頃から彼女を抱いている。以来、他の女性を抱いた事もない。抱く気にもなれない。セックスも色んなバリエーションをしてきた。
何故拒否してきているのか?わからない。キスは無理なく応じてくれるのに。
私はさまざまな事を考えながら、風呂場を出た。

私がキッチンに戻ったら、彼女は食器を全部洗い終えてた。
「お風呂もうすぐ入るから」
「うん。先に入る?」
「ううん。貴方から入って」
「わかった」
やがて風呂が入った電子音が鳴り、彼女はドアを閉めて脱衣場に入った。
私はそんな彼女の後ろ姿を寂しげに見送った。


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