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「短編、SS、読み切り」
あいのかたちあるもの

あいのかたちあるもの⑩ END

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それからかなりの時が経ち、私は今仕事を終え、車に乗っている。
運転している男はカイこと楷真誠良(かいま せいりょう)。助手席に座ってるのはカイの公私のパートーナーまゆこと河奈真岼(かわな まゆり)。

カイが話しかけてくる。
「なあグッピー。ドラマのシーズンが更新できて良かったな」
「うんそうねえ。中華系やアジア系俳優が多数だし、1シーズンで終るかと思いきや、支持を得られたんだし」
グッピーと言うのは私のニックネームだ。私をそう呼ぶのはカイとまゆと私の彼女だけだ。

まゆが話しかけてくる。
「私達はあくまで投資だけよ。でもここは白人至上主義の中で、だって主役は白人だし。でも続けられるのは嬉しい事だよね」
「そうねえ」
カイとまゆとは表裏供に仕事仲間であり、彼女以上に付き合いが長い。私は主に表にいてCEOであるけど、カイとまゆの二人は裏で暗躍する事も多々ある。

「それにしても結構荷物が多いな」
「うん。サッカー選手のハメス・ロドリゲスのサイン入りユニファーム。”ARROW”に出てくるブラックキャナリーのフィギィア。TWINZのポスター。えーと色々あるわね」
私が鞄の中に荷物を手探りしている最中に、まゆが助手席から顔を寄せる。

「何買ったの?色々あるねえ」
「おいおいもしかして。エロ雑誌とか買ったんじゃないのか?」
「そんなの買ってないわよ!」
カイの冗談に私は過剰に反応した。でも無理もない。彼女と言うのがありながら、浮気はしなくても、私がテレビ等で女の子を褒めたりすると彼女が怒ったりする。過去に女の子の雑誌を隠してて、烈火の如く怒られた事がある。そういう事もあって半分心配もあるのだろう。

車が私の自宅の前に着いた。
「ねえ二人とも家にあがっていく」
「うん。いいねえ」
私とまゆは車から荷物を下ろし、カイは空いてるスペースに車を駐車した。

私とまゆは先に行き、荷物を玄関に運び、玄関を開けた。
「现在。现在回家了。(ただいま。今帰ったわよ)」
私がそう叫ぶと、遠くから足音が聞こえてくる。
姿を現すと小さな女の子が姿を現した。私達の娘ルナだ。
「回家。(おかえり)グッピーママ」
ルナが私に向けて走ってくる。

走ってくるルナを私は荷物を床に置いて抱きかかえた。
「もうこんなにはしゃいで」
私はルナを額に軽く口づけをした。

「ルナ駄目じゃない。走ったら」
ルナの後に彼女が出てきた。
「おかえりなさい」
彼女は私に笑顔で出迎えた。

「グッピーママ。香奈ママね。私とずっと帰りを待ってたんだよ」
「そうか。じゃあルナにお土産があるんだよ」
「本当」
私は抱きかかえてるルナを彼女である香奈に手渡した。

私は鞄から透明袋に入ってる熊のぬいぐるみを取り出した。
「はい。熊のぬいぐるみテッドだよ」
「わあ。ありがとう」
香奈はルナを床に下ろして、ルナはテッドを受け取って大喜びをした。

まゆは喜ぶルナに声をかける。
「良かったね。ルナちゃん」
「あ、まゆおばさんこんにちは。カイおじさんも一緒なの?」
「そうよ。もうすぐ来るからね」
まゆは笑顔でルナの頭を撫でた。

玄関の開ける音がして、カイが入ってきた。
「おいおい。何女性陣で盛り上がってるだ」
「こんにちはカイおじさん。今グッピーママからテッドのお土産もらったんだよ」
「おおそうか良かったな。おじさんからもルナに土産があるんだよ」
カイはそう言って、パッケージに入ってる映画“スーサイドスクワッド”に出てくる女性キャラ“カタナ”のフィギィアをルナに手渡した。

「わあ。“カタナ”だ。ありがとう」
「ちょっと誠良君。女の子にそう言った野蛮なキャラは・・」
喜ぶルナをよそに香奈はカイに苦笑した。
「香奈ママ。私こういった格好良いキャラが好きなの」
香奈の意見にルナは反論した。

ルナは更に続ける。
「ねえ。私今度は中華系のキャラが欲しいな」
「そうだな。だったら“チャイナホワイト”がいいな」
カイがそう返答し、まゆが口を開く。
「“チャイナホワイト”って“ARROW”に出てきた中国系の女殺し屋キャラ?」
「もう!また野蛮なキャラじゃない」
まゆのキャラ説明を聞いた香奈はまた苦い顔を浮かべた。

「そうだよまゆ。ついでに“カタナ”も“ARROW”に出てたぞ」
「ああそうだった。二作とも日本人が演じたのよね」
カイとまゆと盛り上がりに私は口を出した。
「ちょっと。ここじゃなんだから上がって話さない?」
「そうだな」
私達は荷物を持って玄関から居間に移動した。
居間ではカイとまゆ、香奈がルナの相手をして穏やかな雰囲気だ。

ルナは今5歳だ。ルナは3歳の頃、両親を亡くし、私が養子として引き取った。ルナは両親の事を覚えていて、引き取った時も無理して、私達二人を親を認識させる事はしなかったが、今では私と香奈の事を親として接してくれている。
大事なのは血ではなく心、そして絆である事を思いながら。

香奈と供に生きていく事を決意して、愛と言うものを模索し始めた。人によって千差万別だが、今の私にとって長年の親友、カイとまゆ。そして愛する香奈とルナ。
今では家族のような関係となり、私、カルメン・美紅(メイホン)・チャンにとっての“あいのかたちあるもの”だと心に秘めながら、私はルナを抱きかかえて、みんなと談笑し始めた。


家族のような関係が美紅達の
”あいのかたちあるもの”。
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