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「Music of Life」
CHAPTER2「悲哀の少女・前編」

CHAPTER2「悲哀の少女・前編」47

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 同時刻、シノと優香はナツキとファミレスで会っていた。
シノと優香が隣同士で座り、ナツキが向かい側に座ってる。
「ナツキ、ごめんね。呼び出したりして」
「ううん。別にいいよ。何があったの?」
シノは現在の舞子の状況をナツキに話し、ナツキはしだいに悲しげな表情を浮かべる。

「舞子ちゃんがそんな目に」
ナツキは沈んだ表情をする。
「学校の方はなんて言ってると?」
「担任の教師はいじめがないって言い張ってるの。それに舞子ちゃんの事を悪いって言ってるし」
シノはうつむきながら答えた。
「教科書隠されたり、机とか汚されたんでしょ?それっていじめやん?」
「そうなんですよ!なのにあいつはそれをいじめじゃないって言うし」
優香がナツキに興奮した表情で言った。
「雪重先生。興奮しないで」
シノが優香を落ち着かせた。

「シノさん。ユッキーでいいですよ」
「貴方年下だけど、教師だし」
「そんなに気を使わなくていいっすよ」
シノと優香のやり取りに、ナツキは小さく笑顔を浮かべた。

「それで妙子ちゃんはどうしたの?あの子舞子ちゃんと仲がいいやん」
シノは妙子の今の状況を話した。
「いじめてた連中と乱闘して停学!」
ナツキは室内に聞こえるくらいに大声で叫んだ。

周囲の客が三人を見て、三人は恥ずかしそうに、周囲の客に頭を下げる。
「もう。ナツキまで興奮して」
シノは顔を赤くしながら注意した。
「いやあ。ごめんごめん。ははは」
ナツキは頭を掻きながら苦笑する。

「でも妙子ちゃん。舞子ちゃんを守ろうとしたんやね」
「でもそのやり方が問題やったんですよ」
「そりゃ暴力はいかんけど、女の子なのにたった一人で立ち向かったんでしょ?」
「そうですけど、それが複雑でして」
優香は下を向いた。

「雪重先生、いやユッキー。それ以上は何も言わない方が」
シノは優香の言う事を制止しようとする。
「複雑って何がなの?」
ナツキが右手を顎に乗せて質問する。
「いや学校の事だから、これ以上は・・」
シノは苦笑しながら右手を振った。
「そうっちゃね。でも舞子ちゃんは妙子ちゃんのいない今どうするの?」
「それが問題なんすよナツキさん。あの子らはいじめを最後まで認めなかったし」
優香は肩をすくめた。

「ちゃんと学校来てくれるのが一番だけど、担任もあれだし、舞子ちゃんにとっては厳しい環境だろうし」
シノも沈んだ表情を浮かべた。
「シノもユッキーも四六時中、舞子ちゃんを見てる訳にもいかないしなあ」
ナツキはラークメンソール(LM)を口にくわえて、火をつけた。

ナツキは煙を吐きながら口を開く。
「いじめた人達もさ。悪いと思ってないの?」
「結局いじめた人は一人だけ認めて堀本さんに謝罪したけど、なんかその子だけのせいにされた感じだし、後の人達は冗談でやったとかしか言わないし、それにあの担任の玉野が、責任に問われたくないかどうか知らないけど、いじめなどないって言い張るんです。まるでいじめてる方をかばってる感じだし。あの先生ってあたし前から嫌いなんですよ!」
優香が興奮気味になる。

「ユッキー。そんな事言わないの」
「だってー」
シノは優香を諌しめ、優香は頬を膨らました。

「まあ自分のクラスからいじめがあったら厄介なのはわかるけど、見て見ぬふりをするのはどうかな」
ナツキはゆっくりと煙を吐く。
「自分で解決する能力がないんですよ。あいつは普段いばってる癖に、都合が悪くなると保身に走ろうとするんですよ。全くあの馬鹿女!」
「ユッキー。またそんな事言って」
優香の暴言気味にシノは落ち着かせようとする。

「だって馬鹿じゃないですか?今回の問題だって関わってた生徒が、あたしが一年の時に担任した生徒だからって、あたしのせいにしたり、シノさんだってあいつになんか言われたんじゃないですか?」
「何だって?」
ナツキが大声で叫び、周囲の客がまた三人を見て、ナツキは照れ笑いしながら、周囲の客に頭を下げる。

「シノ、なんて言われたの?」
「そ、それは」
ナツキの問いに、シノは言葉が出せない。

「あたしの口からは言えません」
シノの反応を見て、優香はナツキにその内容を話せなかった。

優香は更に、
「今はシノさんの事よりも堀本さんの事が大事でしょ?」
「そうだけどさ。シノが何て言われたか、気になってさ」
「ナツキ、私本当に大丈夫だから。もう!ユッキー!」
シノはナツキを気遣い、後に優香を白い目で見た。優香は「すいません」とシノに言った。

「舞子ちゃんの事は、今日生徒指導室に集まって、話したっちゃろ?何もしないんじゃないかな?」
「いじめの事は私とシノさん以外にも問い詰めた先生もいましたけど、結局あの玉野の奴がうやむやにしたんですよ」
ナツキの質問に優香が歯ぎしりしながら答えた。
「その玉野って奴も、問題ありよね」
ナツキはLMを灰皿に揉み消した。

「できるだけ舞子ちゃんを見れるようにしたい」
「シノさんわかりますけど、他の生徒の事もあるし、堀本さんだけに構ってる訳には」
「で、でもあの子をちゃんと見ないと。私。私」
優香は説得するも、シノは唇を震わせる。
「シノさん。玉野先生じゃないですけど、あたしもシノさんは堀本さんに寄りすぎてるんじゃないかと見えるんです」
優香がそう言うも、シノは無言で下を向いた。

「ユッキー。シノは舞子ちゃんの事を思う理由があるとよ」
「理由って?堀本さんが小さい頃に音楽教室で、シノさんが教えてた縁があるだけでしょ?」
「そうだけど、それだけの理由があるんよ。その事は聞かんであげてほしい」
「はい」
ナツキの言う事に優香はしぶしぶと納得する。

「まあとにかくさ。学校での立場が悪くならないように、舞子ちゃんを見てればいいとね」
ナツキは二人に笑顔を送る。

「そりゃそうですけど、問題はあの二人が過激な事せん事ですかな」
「あの二人って?」
「いやこっちの話っす」
優香は苦笑しながら、ナツキに右手を振る。

「二人ともあたしがおごってあげるとよ」
「いやいいっすよ。ナツキさん」
「いいからおごらせてよ」
「わかりました。お言葉に甘えて」
ナツキの好意を受ける優香。

ナツキはシノに視線を変える。
「シノも舞子ちゃんの事は見れる範囲で見ればいい。なんかあったらあんたが元気をつけさせたらいい。それにユッキーはものすごく元気いいし、手伝ってもらえばいい」
「そうね」
ナツキの言葉にシノは笑顔になる。優香は照れ笑いした。
三人はメニューを各々にメニューを見始めた。

シノ、ナツキ、優香の話し合いは
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~ Comment ~

うーん。

教師も頑張っているんですね。
それにしても、本当に背後が複雑と言うか……。
最後、ちゃんと一つに収束されていくのかな?

ライトさんへ

物語は非常に長いので、すこしずつ収束されていきます。
この物語は人間関係が絡み合ってるので、じっくりと読んだ方がいいと思います。
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