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「Music of Life」
FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」33

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香奈の父、清宮の死の真実を見せられ、その場にいた誠良と麻岼に美紅は二人に問い詰めるも、二人はその事に口を開かない。

美紅が更に疑問をぶつける。
「何で貴方達二人が香奈のお父さんのところにいたのよ?」
美紅が語気を上げるが、二人は苦い表情のままだった。

和世が口を開く。
「そりゃ二人は言えないわよ。任務だったんでしょ?清宮さんに会うのは」
和世の問いに、二人は黙ったままだが、間を置いて麻岼が口を開いた。
「そうよ」
「おい、まゆ」
麻岼の返答に誠良は制止をしようとする。

「誠良ももう仕方ないわ。グッピーも香奈もこうして知ってしまったんだし」
「あれは極秘にしろと言われた筈だぞ!」
「そうだとしても、もう香奈には知る権利がある」
誠良の制止も麻岼は苦渋の表情で返した。

美紅が口を開く。
「香奈のお父さんは何で殺されなきゃいけなかったのよ?」
「それは・・」
麻岼がその件については口を開けなかった。

誠良が下條に殴られた腹部の痛みが引いて立ち上がる。
「何故かはわからない。俺達は清宮さんに会ってこいと言われただけだ」
「会って来いって誰に?」
「“D”からだ。内容はわからない。会って話を聞いてこいと言われた」
「“D”って高城さんでしょ?どうして貴方達なの?高城さんの直属なら武流や統哉達じゃないの?」
「あいつらもこの件は知らないんだ。今でもな」
「じゃあ何で貴方達がこの仕事を引き受けたの?」
美紅の問いに誠良はまた口を閉じる。

誠良の煮え切らなさに美紅は右手で襟首を掴む。
「カイーーーー!」
美紅は怒りの形相を浮かべ、誠良に怒声を上げる。

その様子を見ている和世は冷笑を浮かべる。
「言っちゃいなさいよ楷真君。この状況じゃ隠し通せないでしょ?」
和世は誠良に笑顔で言い放った。

誠良はやむを得ず語り始めた。
「半年前の事だ。グッピーがバンクーバーに戻った頃、夢富町の郊外の集落で、二人の母娘が亡くなった。内容を調べてみると、数年前の大地震で、被災に遭い、そこに住めなくなり、そっちに避難先として転居した。しかしそこは一見のどかで閑静なところだが、閉鎖的なところもあって、その女の子は偏見を持たれ、いじめに遭った。それで母親が抗議するも、学校は取り合わず、その加害者の親からも罵られた。母親は元々心臓が悪く、その心労がたたり、亡くなってしまった。その後もその女の子へのいじめが続いた。その女の子は死ぬほど辛かったが、大地震で多数の人が亡くなったから、生きなければいけないと言って生きようとしていた」
「じゃあ何でその女の子は死んだの?」
「自殺だった。母親が亡くなって心の拠り所が亡くなったんだろう・・と思ってた。」
「思ってた・・?」
「とある高台から飛び降りたと言うのが、警察の発表だったが、倒れてたのは仰向けだったし、自殺にしては不自然だと思った」
誠良は自殺の件に不審を持つと述べた。

美紅はその件に問い続ける。
「実際のところはどうだったの?」
「それはわからなかった。だから俺とまゆはそれに関わったガキ共やその家族に制裁を加えようとして、仕事に取り掛かろうとしたが、マスコミがこれをキャッチした。だが、向こうも手際が良かったかどうかわからないが、その地区いや夢富町全体がその件をマスコミに圧力がかけたんだろう。あまり報道もされず、雑誌にも一、二回乗る程度だった。そのせいかこの件はあまり知られてない」
誠良はその件が世間に知られてない理由を告げた。

美紅はそれでも誠良と麻岼が仕事から手を引かないだろうと、問い続ける。
「でもカイとまゆはそれでも仕事をしようとしたんでしょ?」
「ああ、あまり世間に知られてない方が仕事に取り掛かりやすいからな。だがあまり表に出ない理由が別にあった事がわかった」
「それは何なのよ?」
「この件を揉み消そうと尽力した自治会長の娘夫婦が外国人グループに強盗に遭って、殺害されたり、揉み消したりした人間が行方不明になったりし始めた。それで神里さんと高城さんが俺とまゆに接触してきた。この件をマスコミに小規模の報道に抑えたのは自分達だと・・。そしてその揉み消しを行った一人、間倉の親父さん、つまり清宮さんに会って来いと言われた。高城さんは清宮さんから、その件の資料などをもらってこいと言って、待ち合わせ場所に行った。清宮さんの車を発見し、少し離れたところから歩いて行ったら、突然爆発した」
誠良は無念の表情で香奈の父、清宮の状況を述べた。
それを聞いた香奈は首を振った。


誠良と麻岼が香奈の父親に
会おうとしていた理由が判明。
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~ Comment ~

NoTitle

香奈ちゃんのお父さんの死の裏側にそんな事情が……。
こういういろいろなことを乗り越えた上で別作品の(未来の)香奈ちゃんと美紅ちゃんになったのかと思うと感慨深いですが……。

誠良くんたちも知らなかっただろう、更に裏の事情はいったい? 先生たちは何をやって、どうかかわって来たのか……続きを楽しみにしておりますね。

椿さんへ

香奈の父親は人生に悲観した上での死ではなく、殺された事にするのは自分としては既定路線でした。
美紅と香奈が供にいるのは色んな事を乗り越えたからこそ一緒にいれるんですね。

誠良達はただ知らずに仕事をしただけです。裏の事情は表に出ればやばい事でしょうかね。
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