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「Music of Life」
CHAPTER3「悲哀の少女・後編」

CHAPTER3「悲哀の少女・後編」12

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休み時間になって、真岼達が戻ってきた。少し離れたところに美紅と香奈がいる。
「おまえら授業さぼったね」
誠良が真岼達の前に立った。
「まゆと美紅は二時間もさぼったのか?大胆だね」
統哉が絡んでくる。それに対し真岼は軽く流した。
「音葉からカイの携帯に動画アプリが送られてきたんだ。4組がやばい事になってるみたいよ」
武流が真岼と里実に小声で伝えた。
「そういえば4組の横を通った時、一美が荒れてるのを見たわ。音葉が私達に微笑してたね。音葉は制服のカッターシャツの胸ポケットに携帯を入れてたし、その胸を叩いてた。何かのサインだろうね」
里実がそのように推測した。

「喂今后看隔壁的级的LIVE动画,不过,你不一起也看?(なあこれから隣のクラスのLIVE動画を見るんだが、おまえも一緒に観ないか?)」
誠良は隣に香奈がいたため、中国語で美紅に問うた。
「哦,好哟。想香奈和只有二人变成。(いや、いいよ。香奈と二人きりになりたいから)」
「知道了(わかった)」
美紅は香奈との事を優先したいため、誘いを断り、それを了承した誠良はみんなと教室に出て廊下に出た。

美紅は香奈を自分の席に座らせ、美紅は立ったままで、香奈を見下ろした感じとなり、二人は談笑し始めた。クラスのみんなも二人には近寄る事がなかったが、美紅の笑顔を見て活気が戻ってきた。二人の姿を見た祥子は優しく笑顔を送った。

廊下に出た誠良達は誠良を囲むようにして、音葉から送られてきたLIVE動画を見始めた。

その頃、4組では玉野に罵られた一美が荒れていた。
「玉野の奴、むかつく!」
一美が教室中に声を張り上げる。
「一美、さっきはどうしたの?」
安恵が4組の教室に入ってきた。何人かぼ生徒は安恵の方に目を向けた。
「安恵、さっきは悪いな。あげな事見せて」
「それはいいけど、何で玉野に反抗したの?」
「あたしは本当に鍵を香奈に預けたとよ!何であたしのポケットに入ってたのかわからんよ!それなのに、あいつはあたしが嘘ついたと決めつけやがって!」
一美は目の前の机を蹴った。

「なあ、おまえらもあたしが香奈に鍵を預けたとこ見たよな?」
「うん、見たよ。何で一美のポケットに入ってたのかわからないよ」
美波が一美をフォローする。
「見たと言えば、見たけど、衛原のポケットに入ってから、今となってはそれが本当かどうか」
男子生徒が発言する。それに続き、他の男子、女子もそう言い張る。
「おまえら、ちゃんと見たろうが!」
一美がみんなに詰め寄った。

「見たと言っても、はっきり見た訳じゃないし、現に一美のポケットに入ってたから、そう考えざるを得ないじゃない!」
女子生徒の反論に一美は女子生徒の発言にムカッとして、睨みつけるが、反論はしなかった。

「香奈が裏切ったとしても、どげな事してあたしのポケットに入れたかやな」
一美が安恵や美波に問い掛けるも、安恵と美波は答えられず、そして理代に視線を向けた。
「なあ理代、さっきなんであんた参加せんかったとよ?」
一美が理代に詰め寄った。
「それがさっきのと何の関係があるとよ?」
「あるとよ。あんた急に参加を拒否したし、さっきだって何のフォローもせんかったやろうが!あんたの仕業じゃなかろうな!」
「はあ!あたいはそこにおらんかったし、どがんやってフォローしろと言うと?」
理代は一美の発言に呆れた表情で反論した。

「あんた、裏切ったんじゃないでしょうね?」
「他のクラスの人間に意見されたくなかとよ」
安恵の意見に理代は冷やかに返し、安恵が睨みつける。
「ねえ理代ちゃん。どういう事よ?朝からおかしいよ」
美波が心配そうな表情で、理代に問うた。
「安恵はともかく、美波、あんたもそう言うとはね」
「別にそんな事言ってないじゃない!ちゃんと聞いてたの?」
美波の語尾を尖らせるような感じで言い、理代は美波に冷笑を浮かべた。

「そがな言い方しかできんから、誰もあんたに近づかんとよ。でもいたようね。あんたにも」
「どういう意味よ?」
美波は理代の冷やかな言葉に顔を強張らせる。

一美が理代と美波の間に入る。
「おい、趣旨がずれとうよ。今そげな事話してんじゃなかろうが!・・理代!何でさっき参加せんかったとよ?安恵の言うように裏切ったんじゃなかろうな?」
「さっきの事はあんたがしくじったやろうが?だからと言ってあたいに当たらんでよ!それに舞子の事に関しては一美、安恵、そして花蓮の問題ちゃろうが?あたいらを巻き込まんでよ!」
「そういう考えか?自分だけ逃げようって腹か?」
「誰もそうとは言ってなかでしょ?こがな事するよりもっとやる事あるっちゃろうが?」
「今はこれが一番大事なんとよ!言ったろうが?」
理代と一美が言いあいとなり、教室中に重い空気が貼り付める。

「もういいじゃない。休み時間終わるし、後で話そうよ」
美波が一美と理代の間に入る。
「そうっちゃね。あたいもあんたらに話しがあるったい。美波、安恵。昼ご飯食べたら屋上に来てよ!竹森君。あんたもばい!」
「何で俺も行かないかんとよ!」
「あんたにも話があるとよ」
竹森の問いに理代が一言で返した。

一美達は理代から離れ、席に着き始める。この状況を観察し、盗撮して、その様子を誠良達に流してた音葉は笑みを浮かべ携帯のLIVE動画アプリを終了した。

そして音葉から流された動画を鑑賞してた誠良達は終了と同時に教室に入り、各々の席に着いた。
誠良はその状況に冷笑を浮かべた。4時間目のチャイムが鳴る。


一方シノは職員室を出て、授業をする教室に向かいながら浮かない表情を浮かべてた。校長から通告され、現時点では母親にこの事を連絡するなと言われたのだ。校長は学校の体裁を気にして、クレイマーを恐れたのだろう。シノは舞子の母親と知り合いであり、そんな人じゃないと反論したが、そういう付き合いがある事から、個人的感情が混じってると指摘された。舞子の事は2年4組の問題であり、シノが関わる事はないと言われた。

玉野については校長の前では猫かぶった態度で接し、舞子の件については自分で解決すると言って、なんとか厳重注意で済んだ。しかし問題のある教師と認識されており、問題が解決できなければ2年4組の担任を外れてもらうと通告された。

優花は校長が学校の事を気にするのはわかるが、シノが舞子をクラスから強引とは言え、避難させたのは正解だと理解していた。シノに舞子の事は自分もできるだけ協力すると告げた。
シノは自分の立場と舞子の事で心が揺れながらも、音楽室に入り、授業を開始した。

玉野についての情報は音葉がすでに玉野の衣服に小型の盗聴器をしかけ、校長とのやりとりが音葉の携帯の盗聴アプリに記録され、その記録を誠良と“D”に送信した。
誠良は授業中であったが、この記録をこっそり聞き、真岼達の携帯に“学校側がそう出るのは想定内。ならば学校に来させたくないようにしよう”と言う文面をこの記録と供に添付して送信した。特に美紅は香奈を傷つけた玉野が許せないため、誠良の文面に同調した。
やがて4時間目の授業が終わり、昼休みに入った。

昼休みに入り、今日は弁当が購買に売りに出されるため、美紅は武流と統哉に自分と香奈の弁当を買ってきてほしいと五千円札を渡した。頼まれた武流は乗り気でなかったが、そのお金で自分の弁当も買ってもいいと言われ、統哉と供にウキウキ気分で購買室に弁当を買いに行った。

美紅は香奈を連れて屋上に昇った。誠良は真岼の作った弁当をもらい、真岼、里実と供に屋上に昇った。誠良達は美紅と香奈から少し離れたところで昼食をとる。美紅と香奈は弁当が来るまでの間談笑してた。やがて武流と統哉が買って来た弁当を持ってきた。武流と統哉は自分達の弁当にパンも買って、合計すると足りなくなり、自分達のお金も出すはめになったので苦笑した。二人は美紅と香奈から少し離れた誠良達のところに行って食事を始めた。

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