「BLACK PARKA -ブラックパーカー-」
古都(みやこ)の女

古都(みやこ)の女-21

 ←古都(みやこ)の女-20 →2018W杯 グループリーグ テレビ放送スケジュール 
麻里と古木のLINEでのやりとりの画像を見て麻里は口を開く。
「どういう事よ。彼は今どうなってるのよ?」
「さっきも言うたように、今頃雪の中や。吹雪の中眠らせてたんや」
「彼はもう・・」
「もうこの世にはおらへんわ。眠らせたっていうても万が一のため、睡眠薬を他にも弛緩剤も混ぜてあるから、眼覚めても体が動かへん。眠らせた後に彼の携帯のデータをUSBに移して、このタブレットに移管した訳や。だからあんたとのやりとりもこのタブレットでやってたと言う訳や」
「じゃ・・じゃあ今まで彼とLINEをしていたのが、貴方としていたって事?」
「そういう事ですわ」
「いつから彼とじゃなく、貴方とやっていたの?」
「古木さんを雪の中で眠り落とした時、つまり18時くらいになるかな」
京香は麻里の問いに淡々と返答する。

麻里は沈みながら、消えいるような声で問い続ける。
「そんな・・どうして彼も・・」
「そりゃ古木さんも美里さん追い込んだ人やからな。あんたら不倫しとったんやろ。仕事できるから危機感抱いて、二人で美里さん追い込もうとしたからな。古木さんも死んでもらう事になったんや。ただ古木さんは家族おるから、事故死やないとあかんかったけどな」
京香は古木の処遇について述べる。

麻里が二人を睨みつけながら口を開く。
「あんた達こんな事してタダで済むと思ってるの?さっきも言ったけど私の父は権力持ってるのよ!あんた達ただじゃ済まないわよ!」
「貴方のお父さんは確か厚生大臣でしたね。自分の政治生命に関わるが故に、あの件に関してもかなり手を打って表沙汰にしなかった。でも貴方のためと言うより、貴方が婚外子と言う事を表に出したくなかったんやと思いますよ。だから貴方が亡くなっても表沙汰になる事はないでしょう。それに何かしようと言うものなら、あたしらのような人間の出番はないでしょうね」
「あんた達若いのに、何でこんな事してるの?人を殺めるのを躊躇しないなんて異常者よ!」
「せやな。強いて言えばケースは多少違えど、貴方のような人間達に虐げられ、行き場をなくしたからかな」
京香は麻里の問いに返答、続いて樹里が口を開く。
「わったしは人を殺して、エッチができるからかな。うふふふ」
樹里は返答は京香とは違う答えのものだった。

京香は二つのペン型のようなものを手にする。
「さああんたの出番やで樹里」
「え?これ何?」
樹里は京香から受け取った物が何なのか理解できなかった。

京香が小声で話す。
「これはな。いつも眠らせるだけのやつと、もう一つは今回この中に安楽死する薬が入ってんねん」
「安楽死?」
「そうや。なんて言う薬剤の名前か知らんけど、どれくらい苦しむ事なく、どれくらいの時間で死ぬんか、時間を図ってくれとおばはんから頼まれてんねん」
「私はいつも点滴方式なんだけどな」
「これの方が手軽やろ?さああんたの出番や」
「うーん。できれば刺したり、銃で撃ったりしたいんだけどな」
「遺体も重要なお金になんねん。色々言うんやったらあたしがやんで」
「ああちょっと待って私がやるー」
樹里は京香を振り切り、麻里の元へ歩み寄る。

近づいてきた樹里に麻里は口を開く。
「ねえ何するつもりなの?」
「何って貴方にこれを打ち込むの。すぐ楽になるからねえ。その後はゆっくり楽しみましょう」
樹里は麻里にウインクをして、ペン型のようなものを首筋に近づける。
「お願い辞めて。それあたしを殺すものでしょう。お願い死にたくない」
「ああもう。打ち込めないじゃない」
麻里は固定されながらも涙を流しながら首を振って拒絶する。

「ねえいくらで雇われたの?あたしその倍出すから見逃して。貴方達の事言わないから」
「葛沢さん。貴方の預貯金はおよそ3000万円くらいですね。そちらの方は既に頂きました」
「頂いたってどういう事?」
「うちらには貴方に知られる事なく、お金を頂く事ができる人間がいるって事ですわ」
京香はそう言ってタブレットで麻里の預貯金の画像を見せる。

麻里の貯金は何者かに引き出され、分散していた合計3000万の貯金が空になっていた。
「そ、そんなどうして?」
「貴方を存在しない者にせんとあかんですから、貴方に関する者は全て消さなあかんと言う事ですわ。ちなみに住んでいるところも、会員証なども全て解約されてます」
「そ、そんな・・うっ・・」
麻里が沈んでる最中に、樹里がペン型のようなものを首筋に差し込む。
「さあ貴方の最期の時よ」
樹里は気持ちが沈み動作を止めた麻里に対し、一瞬でペンを首筋に刺したのだった。
「う・・ぐぐ・・ああ・・」
薬剤を注入された麻里は苦しみ出す。

麻里の反応を観た樹里は口を開く。
「あららあ。結構苦しんでるじゃない」
「やっぱまだまだ苦しむみたいやな」
京香はタブレットの小型カメラで麻里の記録を撮っている。

注入してから2分ほどでじょじょに動きが遅くなり、麻里はぐったりして、顔を下に向け動かなくなった。
樹里は両手で麻里の顔を上げ、麻里は両眼を見開いた状態で逝った。
「ご臨終です」
樹里は微笑を浮かべながら、右手で麻里の両眼を閉じた。


麻里が絶命する。
よろしければポチっと。
スポンサーサイト


総もくじ 3kaku_s_L.png 私事
総もくじ 3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ 3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
もくじ  3kaku_s_L.png はじめまして
総もくじ  3kaku_s_L.png 私事
総もくじ  3kaku_s_L.png BLACK PARKA -ブラックパーカー-
総もくじ  3kaku_s_L.png 短編、SS、読み切り
  • 【古都(みやこ)の女-20】へ
  • 【2018W杯 グループリーグ テレビ放送スケジュール 】へ

~ Comment ~

NoTitle

突然の訪問、失礼いたします。
私はこちら⇒b--n.net
でブログをやっているきみきといいます。
色々なブログをみて勉強させていただいています。
もしよろしかったら相互リンクをお願いできないでしょうか?
「やってもいいよ」という方はコメントを返してくだされば、
私もリンクさせていただきます。
よろしくお願いします^^

きみきさんへ

返信遅くなりました。
私も最初の頃は色んなブログを回り、色んな事を学びました。
相互リンクの件ですが、OKです。
ただきみきさんとはFC2同士ではないので、こちらでリンクするとなれば、多少の時間がかかるかもしれません。
こちらこそよろしくお願いします。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【古都(みやこ)の女-20】へ
  • 【2018W杯 グループリーグ テレビ放送スケジュール 】へ