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「Music of Life」
FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」

FINAL CHAPTER「親愛の贈曲」36

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冷奈の姿を見た和世は声をかける。
「あら久しぶりね。冷奈」
「何が久しぶりよ」
「その反応だと死んだ相手が生きてると夢にも思わなかったかな?」
和世の言動に冷奈は口を閉じる。

その言動に誠良が口を開く。
「どういう事ですか?」
「貴方が知る必要はない」
誠良の問いを冷奈は拒絶するも、その言葉に反応した和世が口を開く。
「そりゃそうだもんね。私と兄がここに何故いるのか?言えないものね」
「黙って!この子達には関係ない事よ!貴方達との事は私達との問題でしょ?」
冷奈は和世に誠良を遠ざけるように促す。

冷奈が怒りの表情で前に出る。
「それに琴美様を巻き込んだ事は許せないわ」
「巻き込んだって!選んだのは彼女じゃない!羽島先生への依存、そして堀本舞子への嫉妬心。事はうまく運ぶかわからなかったけど、彼女は堀本舞子への憎悪が増したわ。そして彼女を追い詰めるピースとして、西寺花蓮は適任だった。玉野先生だって事なかれ主義だからね。でも音梨琴美は自分の過ちに気付き、その依頼をキャンセルしようとした。そこで計画は終わったわ」
「計画が終わった?それ以降も舞子さんは苛めに遭い、挙句の果てに自分のクラスメイト達に追い詰められ、屋上から転落したわ」
「それは申し訳なかったと思ってる。“依頼人”もこの事は悔やんでいたわ。この件はクラスメイト達にはメールで忠告したにも関わらず、勝手に暴走したわ」
「自分達は関係ないって言うつもり?」
「そうは言ってないわ。一度動き出したら止まらないって事かしら?それに楷真君達がどう出るか興味があったからね」
和世の発言に誠良、麻岼、美紅が反応する。

誠良が口を開く。
「俺達がどう動くか見ていただと?」
「そうよ。私達は黙って貴方達の動きを見てたけど、がっかりしたわね。自分らの正体を知られないように行動するのは悪い事じゃないけど、それに拘り過ぎて躊躇しすぎよ。だから最悪の結果を招いた。制裁喰らわしたのは玉野先生くらいかしら」
「そんな俺達は?」
「楷真君!」
反論に出ようとする誠良を冷奈が阻止する。
「そうね水鳥(みどり)。その事は否定しないし、彼らにもこの事は叱責したわ」
「水鳥?」
和世が水鳥と呼ばれてるのを聞き、誠良が反応する。

冷奈が続ける。
「そうよ。彼女の本名は黒咲水鳥(くろさき みどり)。そして下條先生の方は黒咲零一(くろさき れいいち)。二人は兄妹よ」
「なんかその名前聞いた事あるぞ」
「二人は組織内でもトップクラスの工作員・・だった。でも危険人物としてマークされていた」
「そういや。その二人は記録では死んでいると言う事になっていたようですが・・それが何故ここに?」
「ここから先は話せないわ」
「そうですね」
冷奈の言葉に誠良は納得する。

水鳥が冷笑を浮かべ口を開く。
「話してあげたら?私達が対象者をいとも簡単に殺すのが気にくわなかったって?同じようなものだけど考え方の相違と言う事ね」
「殺すべき人間じゃない人間も殺したじゃない。殺されなくても琴美様や舞子さんに深い傷が残ったのよ!」
「だからそれは申し訳なかったって言ってるでしょ!・・・ねえ楷真君。今回の騒動を招いた西寺花蓮達をどうするつもりなのかしら?」
水鳥が誠良に顔を向け、今後の事を問う。

誠良は思い口を開く。
「そ、それは今回堀本の件に関わった人間達はネットの掲示板等で暴露し、生き地獄を味わう事になるだろう。結果的に大多数であるからどの程度関わってかによっては、どれくらいの制裁かは今後の調査でわかる事だけど・・」
「確かにどの程度やっていたかによっては制裁の程度も変わるわね。まあ学校には居られなくなるわね。でも結局それで終わるんじゃない。西寺花蓮や衛原一美等は刑事事件になるだろうけど、他の人間は学校を変わるだけで終わるんじゃないかしら」
「だからそうならないように、各教育機関に関わった人物は通知するさ」
「そうね。でも学校はこの件を表沙汰にしたくないでしょうね。勿論貴方達も私達も表沙汰にされてはこまるでしょうけど、彼らはしばらくは心が折れた状態になるでしょうけど、けど時間経てばケロッとして日常に戻る。皆が皆とも言えないけど、また同じ事を繰り返すわ。私達が殺す事に躊躇せずに生きるのと同じようにね」
冷笑する水鳥。

その言動に怒りの表情を浮かべる冷奈。
「ふざけないで。そんな考えだから・・危険人物と認識されるのよ!」
「その危険人物と認識され、誰が命令して私達を消そうとしたのか?わかる楷真君?」
「水鳥!それ以上は!」
「貴方の父親、楷真隼人(かいま はやと)よ」
水鳥の発言に誠良は絶句した。


一年を経て連載再開!
誠良の父親隼人が零一、水鳥を消そうとした理由は?






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~ Comment ~

NoTitle

おお……出会う前から誠良くんたちと因縁があったわけですか。
彼らがいるからこの学校に教師としてもぐりこんだまでありそうですね。

椿さんへ

零一と水鳥の二人は誠良の父、隼人と因縁がありますからね。
学校に教師として潜り込んだのは誠良達も関係ありますが、他に何かありそうですね。
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